※悲しい内容です。飼っているインコのお話です。
見たくない方はスルーを。
タイトル通りです。
先日、初めてのたまごを産んだインコが、私の手の中で虹の橋を渡って行きました
初めてのたまごを産んだインコ、まめ。
上手くいきむ事が出来ず、お腹の中の腸が出てしまいました。
よくある事なんですって。
初産の子にもよくあるし、たまごをたくさん産んだ子にもよくある事。
当日は日曜日で、病院はどこもお休み。
まして、鳥を診てくれるお医者さんは県内でも限られています。
産んだ直後は元気だったけど、夜ごろからどんどん元気が無くなり、真夜中には身体をブワッと丸くして、動かなくなってしまいました。
ただオロオロする私たち飼い主…。
もう1羽のむぎも、いつものうるささは無く黙ってまめを見つめていました。
月曜日。
仕事が終わり病院へ。
鳥専門医は、とても混んでいるらしく、予約は17時半でないと取れなかった。
仕事から帰ってくると、一度も出ていなかった糞が大量にあって、少し元気になっていた。
「これは。もしかすると助かるかもしれない」
そう思ったのも、少しだけ。
元気になったのは、仕事から帰ってきた私を見て「おかえりー」って一瞬思ったからだと思う。
病院に着く頃には、もう羽根を地面につけるくらい下ろして、グッタリしていました。
病院に連れて行くべきか。
このまま休ませてあげるべきか。
悩んだすえ、やっぱり病院へ。
亡くなった時、「あの時病院に行ってれば」と思いたくなかった。
お医者さんは、インコの様子をみて。
とりあえず腸をお腹の中に戻してくれました。
時間をかけて、ゆっくりと。
何回も出てきても、ゆっくり、優しく。
「可哀想だなあ…。お前さん、腸が戻らないと死んじゃうんだよ。お腹にチカラ入れないで、腸を中に入れて置いてくれよ…」
そう言いながら。
たまごを産むのは悪い事ではない。
だから、この子が悪いわけではない。
もちろん、お母さん(私)も悪くないし、誰も何も悪くない。
ただ、この子だった、というだけ。
誰にでも起こる事。
これで助かる子もいるし、落鳥する子もいる。
お腹から腸が出てたら綿棒で優しく戻して、とにかくうっ血を早く取って、腸を元にもどしてあげるしかないんだよ。
お腹の中にもうチカラの入らないまめは、軟膏を体にいっぱいつけて、目を細くしていました。
そして、夜中。
カゴの中を暖かくして、私は徹夜するつもりで見ていました。
日付けが変わった頃、カゴの中から「カタッ」と小さな音がして、見ると、止まり木から下に降りていました。
カゴから出して、腸を見ると、やっぱりまた出ていました。
体がトクトクトクトクと鼓動していたので、まめに話しかけました。
「まめ、腸がでてるよ…綿棒で入れようか」
何度か綿棒で入れてみたけど、だんだん身体がトクトクしなくなりました。
顔を見ると、まめは黙って私を見ていました。
インコは涙は出さないけど、目がウルウルしていました。
「まめ、もう終わろうか」
と、言って、掌で包み、羽根を、頭を撫でました。
すると、まめは。
トクトクをやめて、動かなくなりました。
私の掌の中で、私の掌に包まれて、永眠しました。
生きてる時は、絶対に撫でさせてくれなかった、まめ。
人好きだけど、触られるのは嫌いな子。
初めて人の掌で撫でられるのは、案外気持ち良かったでしょ?
ね、まめ。
暖かいうちに旦那と息子にも抱っこしてもらいました。
小さな箱に、ふわふわのティッシュでお布団を作り、いつも食べていたエサと、産んだたまごを一緒にいれて、夜明けを迎えました。
本日、先ほど実家の庭に埋めてあげました。
自分の家の庭にはよく猫が来るし、姑に踏まれるのも可哀想だから。
石の下に眠っています。
生き物を飼う以上、この別れは付き物。
私は今まで何度も経験しています。
鳥も、ハムスターも、犬も。
でも、やっぱり辛いし、悲しいですね。
いっぱい泣いて、いっぱいお別れを言いました。
さようなら。
まめ。
私も来るべき時が来たら行くからね。
その時は、天国を案内してね。
また、指をかじって痛い思いさせてね。
ありがとう。