久々に泣いた。


ここ何日か、穏やかに過ごしてたのに。


旦那は、何にも分かってなかったのかな。


最初にしこりが見つかって時、紹介元の先生は、


「しこりの大きさからみて、おそらくステージ2b。リンパ節にも転移してると思う。ステージ2bなら治療はいくらでもあるし、根治も目指せる。10年生存率は8割9割。前を向いて進めるよ」


と言った。


旦那はその言葉を、ずっと信じてたみたい。


だから、私がネガティブになる度、


「そんなに泣いたりしたら一緒に頑張れない」


って怒ってた。


根治できるガンなのに、何1人で悪い方に考えて落ちてるのって、思ってたんだと思う。


たしかに今の段階ではそうだけど、それは紹介元の先生の話。


大病院に転院して、これからの結果は分からないじゃない。


針生検で詳しい検査したら、実はもっと深刻だったって事もあるじゃない?


最悪の事、考えるじゃない?


ガンなんだから。ガンで命を落とす人だっていっぱいいるんだから、、、。


私は、毎日毎日、そんな事ばかり考えてるよ。


だから、心細いから、結果を一緒に聞いてほしかった。


針生検の結果で、すぐ予後不良とか余命の話は出ないけど、でもそこまで覚悟して、最悪考えて、一緒にいてほしかった。


そして、「一緒に頑張ろう」って言って欲しかった。


そしたら、心強かったな。


でも旦那は、私が毎日毎日そこまで考えてるのは、分からなかったみたい。


初めて知って、ショックだったみたい。


「ずっと意味分からなかったんだよな。5年生存とか10年生存とかって。5年しか生きられないってこと?」


「そういう意味じゃないでしょ。データとして、5年生存率とか10年生存率とか出るの。そこまでしか生きられないっていう余命宣告じゃないよ」


「診察の時、誰か一緒に来いっていうのは、そういう事?悪い話があるからって事でしょ?」


…もうさ。やめてよ。そんな話聞きたくないよ。


覚悟なかったんか、今まで。ガンを、おでき取るみたいな感覚で考えてたんか。


アナタがそうやって焦り出すと、私が困るのよ。


アナタは堂々としててほしいのよ。頼るものがないと、わたしは頭がおかしくなりそうなのよ。


私の気持ちを全部知った上で、堂々としてて欲しかったのよ。


「大丈夫」「一緒に頑張ろう」って、言って欲しかったのよ。


今までも言っててくれた言葉だけど、現実を知った今、もう言わないかもね。


アナタが大丈夫って、どーんと構えていてくれないと、私はもう無理なんだよね。