この1か月、恐怖に慄き、不安で発狂し、誰が見ても異常だと思うほど検索し、怖くて泣いて、つらくて泣いて、悲しくて泣いた。


眠れない夜を過ごし、あんなに大好きだった白ご飯も喉を通らない。


痛い思いをして、本当にメンタルズタボロで、必死に大丈夫と唱える私は、家族にはたぶん、精神崩壊したと思われていたと思う。


そんな私の今の状態は、完全なる「無」


ひとしきり納得するまで検索し終えた。


これから自分の身に何が起こるのか、いろんなパターンも想像できた。


針生検という、大きな仕事を一つ終えた。


もう、細胞診としこりの具合で「がん」と言う結果は出ている。


あとは、タイプを見て、全身に転移が無いか見て、治療方針を決めるだけ。


もうどう頑張っても、癌からは逃げられない。


泣いても喚いても、自分が死なないかぎり、癌からは逃げられないのだ。


治療方針も決まってない今、私は「無」でいるしかない。


泣くのはもう疲れた。


恐怖に震えるのも疲れた。


でも、自分で死ぬ勇気もないし、死にたくない。


大丈夫、根治する。


寛解する。


先生がそういうならそうなんだと思うけど、それすらも考えていない。


だって、症状が何もないんだもの。


痛くも痒くもない。


ただ、しこりがあって、針生検の後の青タンがあるだけ。


「無」でいる事が、今の私の精神状態を保っている。