やりたいことをやれ
おれたちは不死身だ
そんなメッセージを受け取った気がした。
いったいぜんたい80年代はどこにいってしまったんだろう。
トランジスタ・ラジオを聴きながらそんなことを思う。
個人的な話だが、商売柄よく「少年の心を持ったおっさんたち」と喋る。
小娘であるわたしは、おっさんたちに言うわけだ。
「清志郎がね、亡くなってしまいましたね。
フジロックフェスティバルに出演する予定だったのが、
キャンセルになって、
待ってたんですよ。
“おかえりなさい”って言いたかったんですよ。」
って。
そんな戯言を、おっさんたちに喋っている。
それを聞いたおっさんたちは言うわけだ。
「考えちゃったな。おれもあと何年生きられるのかなぁ」
その一言は、
あまりにもリアルで
あまりにも重くて、
小娘は、ちょっと言葉を失った。
そのあとで、おっさんたちは言う。
「おれなんて、先は長くねえんだ!
だから好きなものを買うの!
高いギターも買うの!
死ぬ前に買うの!!!」
まったく。
ちょっと笑ってしまった。
やりたいことをやっているおっさんは、
いい顔をしている。
いい顔をして、いい人生を送ってほしい。
年長者に向け、心の底からそう思う。
「かっこいいぜ、おっさん」と
わたしはそう思う。
トランジスタラジオを見なくなった。
平成生まれは20歳になった。
忌野清志郎はいなくなった。
BEST OF THE RC SUCCESSION1970~1980