「See you later, my Valentine」
不吉に微笑みながら見送るすっぴんの妻を見て、今日は2月14日だったことを思い出したらしい旦那。
明日で仕事納め。旧正月恒例の “親子ゴルフトーナメント” や友人達とのゴルフコンペで頭がいっぱいらしい。
兵士の結婚のために殉教したとされるバレンタイン司教の由来から、男女の愛の誓いの日となったこの日。
楽しみ方は国によって人によってそれぞれ。
日本ではずっと女性にとってはチョコレートに想いを込めて頑張る『告白の日』。最近では、子供たちや恋人同士それに夫婦でもイベントとして上手に楽しんでいると思うが。
バレンタインデーにチョコレートが大切な役割りを果たすのも、マシュマロと共に想いに応えるホワイトデーも日本で創られた独特のものなので、この辺りを外国人に話すと、皆「おもしろ〜い!」と言い興味津々に質問してくる。ユニークの極み『義理チョコ』の話も「A brilliant idea!」と受けてくれる。
イギリスではよく花束やプレゼントを持って家路に急ぐパパや、ちょっと背伸びしてディナーに出かける若い2人を見かけた。
マレーシアでもそういった楽しみ方が主流でバレンタインディナーに出かける人も多い。(今年は旧正月が16日からなので、盛り上がりに欠ける感あり)
ティーンの娘たちの学校では、IB(= International Baccalaureate 国際バカロレア 詳しくは → ★★)の生徒達がコースアクティビティの一環としてこの日大活躍する。(今年は残念ながら旧正月ホリディ中なのでなし)
予め、全校生徒に「My Valentine(想いを届けたい人)」を聞き, プレゼントを用意して、2月14日に届けてくれるのだ。男の子から女の子でも、女の子から女の子でも、先生でも、警備員でも誰でもいい。
面白いのは「Anonymous(匿名)」でも送れるので、もらった人は「誰だろう?」となる。でもプレゼントは安心して開けられるので、学校中が盛り上がり、楽しい1日となる。 (羨ましい 一度くらい仲間に入れてほしい…)
この想いには値段がある。笑
☆ 小さなチョコレート RM5
☆ バルーン RM7
☆ バラ一輪 RM7
☆ テディベア RM15
IBの生徒たちは申込書に書かれたプレゼントを用意し、相手を間違えないように当日届けなくてはいけないので大変だ。広い校内で渡し損ねないように何人も探すのは体力勝負になるだろう。モテる子はひとりでいくつももらうので、大きな紙袋にまとめて入ってたりする。
暗いニュースは絶えないし、厳しい現実に気持ちが沈む日もあると思う。でも今日だけは、なるべく多くの人が、会いたい人に会ったり美味しいチョコレートをひとくち食べたり出来る日であってほしい。