『最後から二番目の恋』は鎌倉が痛いほど沁みてくるドラマだ。

舞台は鎌倉の静かな住宅地 "坂の下" 周辺。いくつになっても恋は恋、もどかしくて切なくて気恥ずかしくて… ずいぶん昔に大人になった人達にもそんな気持ちを思い出させてくれるドラマだ。

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主要登場人物相関図  
<概要>

複雑な思いを抱え、45歳独身TVプロデューサー吉野千明 (小泉今日子) 鎌倉の古民家で一人暮らしをはじめる。その隣に住む長倉家の人々といろんな出来事を通して、彼女は家族の一員のようになっていく。それぞれの鎌倉での日々が美しい風景とYael Naimの粋な音楽♪を味方につけて描かれている。

長倉家の人々

1 <長男> 鎌倉市役所観光推進課長 - 和平さん(中井貴一)

2 <長女> すぐ実家に来てしまう主婦 - 典子さん(飯島直子)

3 <次男> 自宅兼店舗『カフェ ナガクラ』のイケメン店長 - 真平くん(坂口憲二)

4 <次女> 不思議系の妹 - 万理子ちゃん(内田有紀)

5 <和平さんの娘> 大人びた美少女 えりなちゃん(白本彩奈)

(第1期は2012年1〜3月、スペシャルが2012年11月、そして第3期は2014年4〜6月に放映された。)

結婚が遅かったからか、年下が多い職場で働く独身の主人公千明の息苦しさや焦りが想像できる。同じ年の独身の友達と愚痴りながら笑いながら一緒に過ごす時間や何気ない会話が、どんなに大切で明日への活力になるかもわかる。

真平くんのような年下の素敵な男性に、恥ずかしながらもドキドキしてしまう気持ちもわかる。和平さんのような頭が固そうなオジさんに、イラッとしながらもあったかい何かを感じて寄りかかりたくなるのもわかる。

うるさくて図々しい典子を何かと助けてしまったり、こもりがちな年下の万理子ちゃんが心配で可愛くて、つい世話を焼いてしまう気持ちもわかる。

TVプロデューサーには到底なれないけれど、独身だったら鎌倉のような街で千明のように暮らしていたかもしれないと思う。ココロに沁みる台詞が程良く散りばめられたこのドラマ、何度でも観たくなる。

南国に長年暮らしているせいか、冬に撮影された第1期のシリーズが一番好きだ。鎌倉の冬の匂いがするような気がする。冬が好きで仕方ない。

実は2014年の年末に家族で鎌倉を訪れたのだが、思いはさらに募り、今回の一時帰国で高校時代の友達と古都鎌倉を堪能して来た。

その話は次回に続く…ニコニコ