最近、檜枝岐などの良い田舎に行き、自分の幼少の頃をポツリポツリと思い出したので、書いて記録しておく。
私は日本でも有数の超田舎の町、中標津町という場所で生まれた。
TVで有名だったムツゴロウさんの王国があった町・・・
そもそも、その故郷の町の南側には釧路湿原、北側には標津岳、東にはロシアとの国境の海
地名はアイヌ語の発音に当てた漢字が使われていて、○別 △幌、等が多く
山なんかは元々の呼び名が、xxxヌプリ 有名所で、ニセコアンヌプリ、カムイヌプリ とかね。
記録しておきたいのは、小学生の時の夏の記憶。
その頃の私は、親友と毎週毎週、釣りをしに山に入った。
親友の名前は、上田耕一君って言ったかな。
川幅10メートル程の標津川に行って、竿とおもリと針だけの仕掛けで、餌はみみずかイクラ。
その川で、遡上してきたマスを狙う。
マスと言っても、大きな魚を狙うのではなく、20センチ位の、ヤマメの回遊型の
サクラマスや
岩魚の回遊型の30センチくらいの
アメマスや、ニジマス
本物の鮭が遡上してくる川だったので、こういう小魚類が豊富に居る。
町中から少し外れると、池や小川があったが、関東のそれとは全く異なる。
清流で、全ての川にマスの類が居る。
毎日毎日、遊ぶといえば釣りや川遊びばかりで、川のある林に入ってはダニを体に付けて家に持って帰って親に怒られる。
とある場所に、綺麗な池から畑に通じる用水路があった。
ゲンゴロウやミズスマシ、水カマキリ、水グモ(普通は知らないかもしれない)、オニヤンマのヤゴなんかが当たり前に居る。私は小型の茶色いゲンゴロウが好きで、良く捕まえていた。
他にも、ミズスマシを捕まえて水槽に入れて、その中に手を入れると、手を噛まれ血だらけに成ったのを覚えている。
まぁその、、綺麗な池からは直接、高さ1メートル位の農業用水用の管が通っていて、20メートル先は人工的ながらも本物の河川になっている。
その用水路の管の1番下流の場所に、虫捕り網を隙間無く2つ並べる。
綺麗な冷たい池に入って、足でバシャバシャと魚を用水路の方に追い込み、1番下流の網で捕まえる
その捕まえた魚が美しいヤマメだったりする。
こんな感じの、本物の自然での遊び方は、現代の関東では不可能だろう。
しかしまだ釧路湿原を残している道東では可能かもしれない。
******************
親友の上田君と競っていた事が1つある。
夏休みになると、クワガタを捕まえて、今年は何匹捕まえたか!の勝負
父に、クワガタってどうやって捕まえるの?って聞くと
「雪印の工場か、中標津空港の街灯に、毎朝落ちてるよ」
そう教えられて、次の朝に見に行くと、ミヤマクワガタがひっくりかえって、お腹が無い。
今だから解るが、朝早くにカラスがお腹だけを食べてしまっていたのだろう
その事を父に伝えると、それは神様がそうしたから、そうなったんだよ、だからまだ生きてるんだ、と教えられた。
7歳ながらに、半身のないこの虫は死ぬだろうと悟っていたが
夏休みが終わって、中村君が遊びに来た時の話
蛙を捕まえたんだけど、お母さんが、家で飼っちゃダメだといって
包丁で蛙をまっぷたつにしてしまった。
そして、可哀想に思った中村君は、その蛙を
ノリでくっつけたけど、ダメだった
と言った事が、半身のないクワガタとリンクして良く覚えている
そういえば、その夜連れて行って貰った中標津空港にもオオミズアオが沢山飛んできて居た。
クワガタは、、というと、ミヤマのメス、ノコのメス、あとはアカアシのメス辺り。
この辺りは、おばあちゃんの家の牧場で良く拾っていたが、オスがなかなか採れない。
夜中に空港に行ったのに、オスが取れなくてがっかりして帰ってきたのを見て、親が何日か空港に通ったみたいだ。ミヤマのオスを毎日1匹づつくらい持ってきてくれた。
そして、ある日の朝、母親が私を呼ぶ。
母:「このメス、今まで1回も見た事ないんだけど、何のクワガタだか解る?」
見せてもらうと、ミヤマのメスより大きくて黒い。
背中に太くはっきりしたスジがある。
そもそも、ゲンゴロウの背中にスジがあるのは珍しいってのは知って居たが
クワガタの背中にスジがある事に驚いた。
普段捕まえてるクワガタとは絶対に別の種類だった。
それもやたら大きくて光っている。
当時の図鑑には、クワガタのメスは載って居なくて、結局は何クワガタだか解らず仕舞いだったが
自分が見た事の無いクワガタに間違いないので、これがヒラタクワガタってやつのメスなのかな?と思っていた。
しかしながら・・・特徴的な黒光りと羽の筋、それと大きさから、今考えれば、
あれはオオクワガタだったに違いないのだ。
結局は、上田君とのクワガタ数勝負で勝った事は1度もなかったけれども
オオクワガタを捕まえた母のおかげで、物凄く貴重な出会いをしていたんだなと思う。
時代はおおよそで30年前。
日本が失ってしまったかもしれない光景のお話。
昆虫 ブログランキングへ