悪人と何人。 深津さんと福原さん
帰国してすぐに「告白」を観にいったとき、この映画のチラシを発見してこりゃおもろそうだ思て。
だって妻夫木氏と深津たんの強力タッグ、監督はフラガールの方、音楽はジョーさん久石さん。
んで先日レイトショー、ぁlate showで観てきましたよ。
モントリオールの女の底力見せ付けられた!
地味な洋品店勤務の女が「そういう気分のときだってあるやんね」とホテルで・・・
こういう生々しいシーンにおいて一片の羞恥心も感じさせないほど熱演できる人って
心底尊敬します。
感情がもうぼろっぼろのずったずたになってまう洋品店の女。殺人犯を愛してしまった女。
巧いんですよ。もう。
やたら「妻夫木聡が出演を熱望した作品!」のコピーとともに宣伝されてますが、
いやもちろん妻夫木さんすばらしいですが、忘れちゃいけない大御所どっこいしょ。
柄本明と樹木希林。
娘を殺された父親が、殺されるきっかけを作った男を相手に「一生そうやって生きていけばいい。」
と嘆いて、諦めて、最後に手にもっていたアレをガッシャーンとやったところで嗚咽を漏らすオレ。
大事に育てた孫が人を殺してしまい、マスコミに責め立てられて疲れ果てた祖母。
逃げるように飛び乗ったバスの運転手に「あんたが悪いんやないんやから。」と励まされ
去ってゆくバスに向かっておじぎをして・・・嗚咽を漏らすオレ。
芝居、人生共に培ってきた経験の量がこの素晴らしい味を出しているんだろうかそうだろうか。
で、意外にいい芝居をしておったのが殺害された女性役のなんたらさん。満島ひかりさん。
ちょっと軽い今どきの若い女子が自然に演じられていて違和感ございあせんでした。
何様おれ。
まあネタばれはこのへんにしまして。ちょっと長めの二時間半の鑑賞を終えてエンドロール
とともに静かに流れ出す主題歌、な、なんじゃこら・・・
予告の終盤でちょろっと聞けます。
めっさしゅわしゅわーよ!しゅわしゅわ染みてくるーよ!
福原美穂さんという方だそうで。あ、この曲は久石譲×福原美穂名義だそうで。
ともかくググ。検索。
んだらYoutubeでこんなん飛び出てきました。
北海の女子中学生がぷらっと街角ロケに現れて歌ってみたら度肝スッポン。
めっさ軽いノリで出てきた雰囲気ムンムンの彼女何者。
CDも聞いてみましたミーハーなおれ。
Music is My Life/福原美穂
あソニーだ。
まだちょろっとしか聞いてないけれど、やはりずんばぬけて上手いのではなかろうか昨今の
こういう類の日本人女性アーティストというカテゴライズ内において。
ただ、楽曲がものっそアギさんのBack To Basicをぺろりしたようなものが多くて無念な場面もありで。
中華声そっくりですやん。日本人でもあのお化けヴォイス出るんですねえ。
英語の発音もぱーふぇくちょに美しい。やはり耳が良いんでしょうこれまたずんばぬけて。
顔もお綺麗ですな。今売れてらっしゃる他の方よりも断然売れて良さそうな
気が俄然するのですが、残念なことに日本のみならず音楽業界は
歌が上手いだけじゃ売れない悲しい現実。ぺらっぺらの歌唱力でもミリオンぬっとばしたり
ずばずばぬけた歌唱力でもさっぱりチーンやったり。
なんなんだよったくよう。もうとにかく良い歌作って歌い続けるしかないよね。
で、だから、何様おれ。
はい、おあとはよろしくないようで。
あんた、大切な人はおるね?
その人の幸せな様子を思うだけで、
自分までうれしくなってくるような人は。
今の世の中、大切な人がおらん人間が多すぎる。