海がきこえる | ジャミラ!  

海がきこえる





※上の画像と本文、及び著者は一切関係ございません。






午後になってもぐだぐだ。雨脚は弱まったもののとてもじゃないけど泳げる状況じゃないよ。

「じゃー、海いきますか。」

え?今海って?おっしゃいました?そうですね、せっかくここまできていつまでもぐだぐだするのももったいないし、とりあえず向かいますか!爆睡中の人はそっとしといて、いける人だけでもいっちゃいやしょ。

数十分後、全員出動。素晴らしいですね。夏にかける情熱が皆すばらしいです。誰一人寝ていようとしない。ということで別荘から十分程の距離にある海岸へ。するとさっき自分の孫の前髪をただの宿泊客に軽いノリで託した宿のおばちゃんが、

「海の駐車場500円とられるからさ!車少ない方がいいよ!これからナオ連れてお風呂いくからついでに何人か乗っけてってあげるよ!帰りはあれだけどピストンすりゃいいよ!ピストン!!歩けない距離でもないしさ!ピストンしな!!」

やたらピストンと言いたがるおばちゃん。なんだいそれ遠まわしに僕のこと誘ってるのかい?いやそりゃあ年上の女性が好みだとは言ったけどおばちゃんそれは違うよ。オカンより上は流石に許容範囲外だよ・・・。

再びHM(被害妄想)しているうちにとっとと車は海岸へ到着。ん?なんか皆明るくない?顔も若干テカってるよねちゃんとアブラとらなきゃハドソン。って。これってもしや・・・

ピカーン!!

晴れた・・・。晴男晴女が3人もいるのに抜群の降雨量で俺の雨男どんだけだよって肩を落としていたさっきまでの天気が嘘のように、海についた途端晴れた・・・。


どりゃせいっ!!!!



人は雨があがるだけでこうも楽しくなれるのです。よかった晴男晴女の方々がおってくれて・・・。でもこんなに楽しくなるのは、雨があがったから、それだけではない・・・・



どぅりゃせいっ!!!!




はい!石垣島から具志堅です!こちらは先ほど雨もあがりまして、透き通る海に私具志堅の透き通る肌!これ以上何もいらない!そういった状況です!それでは東京の福留さんに、ズームッイン!!

具志堅退場。石垣島じゃない。ここは静岡県。し、信じられへん・・・(u,unbelievable...
この瞬間をどれだけ待ちわびたことか。今年初めての海!水!浴!絹のようなやわらかぷるぷる豆腐に触れるようにそっと海へ足を入れる。ちべたっ☆

とか言ってられないのでザブーン。他の皆は水の冷たさに驚きを隠せない表情で入水をためらっているけどもう僕無敵。だって海とお友達になれたんだもん。沖の方まですいすい。キンチョーリキッドの山瀬まみイメージ。すいすい。おっ?温かいぞ!沖の方は温かい!温かいよーしかも海水はやっぱプールより浮くよー!わーわー!一人沖で盛り上がる。

水男

海からあがって浜で日光浴に勤しんでいると、さっき前髪をきったナオ登場。手の平大の石を手に・・・え?それ何に使うの?もしかして前髪の恨みで・・・ぼ、撲殺!?ひゃー!平静を装って「ようナオー!お風呂いってきたん?」「うんいってきたー。」

普通じゃん。寝そべりながらナオと話しているとおもむろに石を僕の方にむかって・・・きゃー!!!

ゴロゴロゴロ。

「あれっ?このコマまわんないな~。」

・・・・・。私、21年間生きてきて背中をコマにみたてた石をまわす為の台にされたのはこれが初めてです。後にも先にもこの時だけだとおもいます。うっうっ・・・

11 その後へそをつつかれる。

「あの金髪何やってんの?」「焼いてんの。」「何で焼いてんの?」「焼けた男はかっこええからやで。」「変なのー。」

ひたすら太陽にむかって棒立ちしている金髪のICさんのことです。




「あれ孫悟空だよだって金髪だもん。」その後彼女が作ったストーリーによると、この孫悟空はここ爪木崎の崖の上で生まれてそしたら崖から海に落ちてそこを助けられて陸にあがったそうです。

意味不明。

だけどいたいけな子供にそんなこといえないのでノる。「そうなんや!あ、あっちに河童のサゴジョーと豚のチョハッカイもおるよ。あれあれ。」



    河童         豚

こうして西遊記ははじまったのです。「あれ?でもお坊さんがいないよ。」「ここにおるやん。」




        三蔵法師

・・・・。「三蔵法師おんなじゃないのー?」「あれ男やで?」とかなんとか小学生相手に本気で語ったりしているとまた雨が降ってきたので別荘のおばちゃんが経営している土産物屋兼喫茶店へ。

宿泊客にはアイスコーヒーサービスしてくれるというのでそういう類のものは全ていただく我ら三蔵一行。海から上がったあとに飲むアイスコーヒーのうまいこと。しばらくナオが持ってきた昭和60年頃に発行されたと思われる「小学三年生クイズ」という本からいくつか出題され四苦八苦。データが昭和なもんだから答えが微妙。とりあえず「一番!答え一番やろ!」「ブー」「うっそーん」と流す。

そんなこんなで雨がさっきよりも強くなってきたのでそろそろいきますか!どこへってあなた・・・

温泉!そしてー、B!B!Q!ふゅーふゅー!!



さっきまでクイズに必死になっていたのに写真をとる瞬間に凄まじいスピードでふりむいたため左手がぶれている写りたがりなナオがちょっと恐怖な集合写真と海でみつけた新種の昆布。