濡れ男静岡へ | ジャミラ!  

濡れ男静岡へ

金曜深夜。ICさんと乱㌻、そしてある男とともに車に乗っている僕。男四人でハナキンに車って。随分むさ苦しい夜だね。。向かう先は東京インター付近のマクド(ナルド)。男四人でマクド?OH YEAH(おえ~)

ノンノン。






会社の方々と待ち合わせていたんですレッツラゴってどこへ?ぶほふぉふぉふぉ・・・・。アイポッドを車につないでビートずんずんドライブ。東名高速に乗って二時間、沼津で降りて一般道をさらに二時間。雨に降られつつも空が明るくなってきた頃




6 到着。



そうです遠路はるばる静岡まで24時間耐久おやすみ選手権をしにきたのです!嘘です。金曜勤務でそのまま夜中の3時に出発して朝7時に着いたもんだから皆一様に、眠い。そして、雨、雨、大雨。どちらさまですか雨男、確か去年の暮れに石垣島に行ったときも雨に降られた方、いらっしゃいましたよね?お・・・俺だ・・・。


雨に降られちゃどうしようもねえ、それも大雨だってんでそらあうちらも寝るしかねえさ。フーテン口調で不貞寝していると貸別荘の一階からなにやら猫撫で声が。誰だこんな朝っぱらから猫撫で声使ってるやつぁ!




2 にゃあにゃあええやろー?



猫やんけ!!!どうりで猫撫で声なわけだ。寝る以外にすることがないくらいとってもどうしようもない状況だったので猫とウェルサイドミーティング、通称井戸端会議を開催することに。「自分、どっから来てん?」「葛飾柴又よう」「なんや自分、フーテンかいな?」「巷じゃそう言われてら」「あっそう。それはそうと、自分食うもんもってる?」


ということでこにゃれた口調でエサをねだられた我々不貞寝軍団は、手元にあった動物ビスケットを地上5メートルの高さからフォーリンラブ。猫まっしぐら。ちなみに動物ビスケットの絵柄は犬。「あははー猫が犬食べてるぅ~キャピキャピ」そんな些細なことで盛り上がれるほどに、雨、雨、大雨。何故?僕何か悪いことしたかな?毎回毎回雨に降られて、僕、陽の目をみちゃいけない人間なの?そもそも僕、人間なの?


そんなHM(被害妄想)にさいなまれていると空襲警報が。「只今ヨリー、軟体動物イカノー、断髪式ヲ執リ行フー。」わさわさわさわさ。みるとイカは既に刈られる体勢になっている。よっぽど刈られたいんだなこのこの~。ぶしつけにインタビュー。「どうですか?これから刈られるにあたって」「んなにのうっぬ・・・(泣きそうっす)」強制的ではないとはいえ、本人はノリ気ではないらしい。俗に言う半強制だ。断髪式を前に記念撮影をしようということで、


3 チーズっ


お分かりになるだろうか。ギャラリー6人中2人が手にビデオカメラを持っていることに。どんだけ盛大に式を執り行うんだよ。とかなんとか思っているうちに鬼畜ICさんは有無を言わさずバリのカンをヘッドにイン。

ウィーン

ギチギチギチギチ

ガガガガガガガガ・・・・

「んめ、ねちゃねちゃにたいっぬ(め、めちゃめちゃ痛いっす。(涙)」

剛毛が功を奏したのか、奏さなかったのか、バリカンに毛が絡まる絡まる。数十分かけて交代々々に刈り上げる。「おっ!いいじゃんいいじゃん!」「うんいい!」「ぜってーいいよ!!」「んかはーあ・・・(ため息)」








4 ??

う、うん!すんごくいい!いいよ!前から見たら。
必死に褒めちぎってはいたものの、なんか笑いをこらえている皆の表情と刈り上げられた頭を手でさわっているうちに異変に気づいた男は、「なんなのなにいっぬ、全なりなにいねぬ。(何かおかしいっす。全刈りがいいです。)」

これじゃさすがに拷問だよなと哀れにおもい、今度は真剣に刈る。刈る。精一杯愛で育てた稲を刈るかのようにやさしくときに厳しく。そうして完成したその男の頭は、見事なビーバップハイスクールモヒカンスタイル。

出来上がり写真はよしとしましょう。ええよしと。しましょう。バリカンの音に誘われてか貸別荘のおばちゃんがどこからともなく現れる。「髪切ってんの?ならついでにうちの孫も切ってよ!前髪だけでいいからさ!」きっとぼっちゃん刈りの男の子だろうと思い「いいっすよ~」と了解するとでてきた孫は茹でた孫。ほっくりほくほくに茹で上がった孫だった。「半熟がよかった・・・」

今なんか言いました?駄洒落なんかいってないですよね?ということででてきた孫はなんともかわいらしい女の子。えー。流石に自分の坊主頭すら綺麗に刈れずガタガタな僕には女の子は無理だってことで女性団員に託す。チョキチョキ。choki choki。完成☆かわいいやん!名をナオというそうな。するとどこからともなくナオのミニチュア版が登場。「これってめちゃイケの山本ジュニアみたいな感じの物体?」「マナだよ。」妹だった。フィギュアじゃなかった!

前髪を切り終えすっきりしたナオと何故か五歳にしてハスキーヴォイスなマナと追いかけっこしたりさっきの猫について語ったり。「あの猫何て名前なん?」「ねこ。」「ぇ名前がねこ?」「うんそう。」「じゃあ他のねこは?」「泥棒猫。」・・・・。ねこ以外の猫を泥棒猫と一くくりにしてしまうマナのネーミングセンス。きっとこの子は大人になったら自分の子供に「長女」と名づけることでしょう。そして長女以降に生まれる子供は全員「いもうと」「おとうと」でしょう。マナ・・・それでいいの?

5 逃げまどうマナを無理やり写真におさめる。



というか、我々は静岡まで何しにきたんだっけか?あの男の頭を刈って他人の孫と遊びにきたんだっけ?
本来の目的を見失いつつ時計をみると、まだ午前11時だった。