お金をしっかり管理したい、漠然としたお金に対する不安を解消したいと思っても、何から始めればいいのか分からない方は多いかもしれません。そこで、今回はライフプランニングから始める資産形成のはじめ方についてご説明します。

 

お金は人生を送るための手段です

 

なぜライフプランニングが必要なのでしょうか?まず、お金は日々の生活や将来の幸せな生活のために必要な手段だと考えています。

 

つまり、お金について考える際には、まずどのような人生を送りたいのか、つまりライフプランニングをすることで、どのくらいのお金が必要なのかが自然に明らかになるのです。

 

次の図をご覧ください。ここではライフプランニングから始める資産形成の5つのステップをご説明します。

 

①今後の人生設計(ライフデザイン)を確認

 

まずは、今後どのような人生を送りたいのか、人生設計を考えることが重要です。自身の働き方(会社員かフリーランスかなど)、結婚や子どもの希望、住まいやマイホームの購入など、希望する人生に応じて必要なお金は異なります。

人生設計がすぐに明確になる人は少ないかもしれませんが、少し時間をかけて1年後や5年後、10年後など遠い未来を少しずつ考えてみることが大切です。

 

②現在の収入・支出・資産状況を確認

 

次に、現在の収入・支出、そして手元にあるお金の状況を確認しましょう。会社員や公務員の場合は源泉徴収票などから手取り収入を確認します。年収が500万円と思っていても、社会保険料や税金が差し引かれるため、実際に自由に使える収入は意外と少ないかもしれません。

 

また、1年間にどれくらいお金を使っているか、おおまかでも構いませんので確認してみましょう。家計簿をつけていない場合でも、年間の手取り収入と銀行口座の残高の変動からおおよその金額を把握することができます。

 

さらに、現在の資産総額も確認しましょう。金融機関の口座だけでなく、持株会や財形貯蓄、マイホーム、生命保険契約など、換金可能な資産の価値を見積もってみましょう。住宅ローンや奨学金、教育ローンなどの借入金がある場合は、資産合計と借入金の差を確認することも重要です。

 

③将来の必要なお金と予想される収入・資産の推移を確認

 

今後の人生設計と現在のお金の状況が分かったら、10年から30年といった長期にわたるお金の状況について確認しましょう。これをライフプランシミュレーションと呼びます。

 

インターネットで「ライフプランシミュレーション」と検索すると、オンラインツールやExcelなどの表計算ソフトを利用した方法が見つかるでしょう。最初は紙と鉛筆を使って手計算でも構いません。また、本格的に取り組みたい場合は、ファイナンシャルプランナーなどの専門家に相談しても良いでしょう。

 

現在のペースで資産を形成できるのか、あるいは全く貯まらないのかを可視化することで、具体的な家計改善の行動につなげることができます。ぜひ一度試してみてください。

 

④老後に備える

 

そして、誰もが迎える現役引退後の老後に向けて、どのようにお金を準備していくか考えましょう。この際、公的年金、職場からの退職給付、そして個人の資産形成の順に考えることが重要です。

 

ねんきん定期便やねんきんネットなどを参考にしながら、老後の収入の柱となる公的年金の見込額を確認しましょう。個人事業主の場合、公的年金の支給額は少なくなる傾向がありますので、長期的な就労が重要です。また、会社員や公務員の方は、退職時に受け取れる退職給付(一時金や年金)を確認しましょう。

 

これらの確認を経て、老後の生活にまだ不足がある場合は、個人の努力による資産形成が必要です。

 

⑤リスクに備える

 

最後に、突然の死亡や病気・ケガによる長期間の労働不能、介護の必要性など、予期せぬリスクに対する備えを考えましょう。この場合も、公的な保障である年金保険、医療保険、介護保険などを最初に確認します。

 

それでも不安が残る場合は、自身の貯蓄で対応できるか、民間の保険などを活用して保障を確保することが重要です。

 

まとめ

 

以上がライフプランニングから始める資産形成の基本的な手順です。

 

独身であるか既婚であるか、会社員であるかフリーランスであるか、住宅を所有するか賃貸であるかなど、個々の状況は異なるかもしれませんが、この手順に沿って一つずつ整理し、資産形成の第一歩を踏み出してください。