「興信所に依頼して、妻を尾行させました。どうやらお宅のホテルを定期的に密会場所に使ってるようなのです。ホテルの待合室で待っててもいいのでしょうか？」声の感じからして40前後の男性から、責任者を出して欲しい、とお電話がありました。
「他のお客様にご迷惑をおかけする事になりますので・・・、お客様のプライベートを守るのも私達の仕事です。」と、待合室での待ち伏せは体よく断りましたが、その後も彼の話は続きました。
「何で妻が浮気をしたのか分からない・・・お気の毒に・・・、男を捕まえてとっちめてやる・・・そのために待ち伏せする気だったの！？やめれ！、私はお宅のホテルに変わる前の責任者を知っているんだ・・・はぁ・・・相手の車でいつも出入りしている！ふんふん、俺は妻の浮気を許すつもりだ・・・ぉ」一通り話を聞き終わると、「それではどこで待ち伏せすればいいですか？」と聞かれました。
「当ホテルの敷地内では他のお客様にご迷惑となり、当ホテルにとっても営業上迷惑です。もしどうしてもとおっしゃるなら・・・貴方が相手の車の特徴を知ってるなら、出口から出たあと貴方が追跡してみてはいかがでしょうか？ただし、ホテル周囲に貴方の車を止められると、不快な思いになられるお客様がいらっしゃいますので、近場には絶対に止めないで下さい。直接注意するようにしてますので。ホテルの遠くに停めて、特徴のある車を追跡してみては？」「なるほど！そこから追跡すればいいんだ！分かった。やってみます！」 ・・・
その後、彼が本当に浮気現場を抑えられたのかは知る由も無い。報告くれるように言えば良かったかしら・・・ 奥さんと一緒に当ホテルをご利用頂けている事を祈っております。