タイトルの言葉は「ラブホテル進化論」の著者、金 益見(キム イッキョン)さんのコラムにあった言葉です。

ちょっと覗いてみました。 リンク:ラブホテルから見える日本人の性


この業界の人間にとっては、今は当たり前に感じる事でしょうが、改めて考える良い機会になったなぁ、と思いました。


休憩2時間といったようなホテルは、ここ数年で札幌近郊にはすっかり無くなりました。そんな短時間の部屋貸しスタイルでは、多くのお客様が満足しなくなった、という事です。今までは正にセックスを行うための場所であり(セックスしかしないから短時間で充分)、犯罪の匂いのする場所であり、怖い人と繋がりのある経営者。また、多くの人はそのようなイメージでしかラブホテルを見ていなかったのです。

特に関西のラブホテルって短時間のイメージがあるのですが、関西の人にとってはラブホといえば、セックスをする場所、のイメージを持ってる方がひょっとしたら多いのかもしれませんね。


もちろん昔のイメージそのままに、短時間利用が目的・一名入室で女の子呼んで、ってお客様も未だにたくさんいらっしゃいますし、将来的にも続くでしょう。高めの料金・短い時間のホテルでも集客力が有るホテルがありますが、そこはトータルで見て割高感を感じさせない、作りの良いホテルなのだと思います。


お得に(安く)、楽しく、綺麗、豪華、かわいらしさ、かっこいい、ムードのある、部屋にいても飽きない、非日常的、安全、安心・・・読んでくださっている一人一人がすべてを意識してないまでも、無意識のうちにラブホに行く際、選ぶ理由になっている事があるでしょう。「行った事ないけど、あのホテルは綺麗そうだし、雰囲気良さそうだな・・・」「あのホテルは飲食のサービス充実してるからなぁ」「今宿泊のイベント中で20時インからでゆっくり出来るな」など。セックスはもちろんですが、セックス以外のお客様が求めるものをいかに叶えてあげられるか、が最も大事な事ですよね。顧客満足の追求。良い言葉ですね。



上記は、私が改めて感じた事で、別に目新しい話ではないです。私が嬉しい事は、お客様のラブホに対する意識が、タイトルの言葉のように変わってきてくれているのかな、と。正直な話、喜んでもらえる部屋作り、設備のメンテ、イベントなどの提供などお客様へ対しての仕事だけではなく、従業員との関わり、運営スキルの習得など、私は今の職業にやりがいを感じており、満足しております。ただ、ひとつ残念に思っている事が、世間一般の「ラブホテル」というものに対するイメージです。未だにラブホテルと言えば、聞こえは良くないし、従業員の質も悪い様なイメージをもたれているケースが多いです。客室を提供する施設という点では、ビジホも、旅館も、シティも、ラブホも、モーテルもホステルも、変わりません。今までの過去の歴史上、ラブホテルに対するイメージは悪いものが多いでしょうが、少しでも払拭していけるよう、新しいイメージをしっかり植えつけられるよう、業界人は努力していきたいものです。「セックスもできる・・・な場所」というイメージの事です。