レムリアのルー2話 | ビッケルの小説ブログ

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わたしはジェニー

 

ルーの妹だ

 

お兄さんはとてもやさしくて大好き

 

レムリアをのがれて

 

ヤマトの国に来て

 

あれから10年がたった

 

私は16才になった

 

今ではすっかりヤマトになじんで

 

幸せに生きている

 

わたしには彼氏がいるの

 

名前はハヤト

 

今日はハヤトに会いに行くの

 

ハヤト元気?

 

ああとっても元気だよ

 

でも少し暗い顔をしてるわ

 

どうしたの?

 

知ってのとおりこの国は戦ばかりだ

 

実はオレも兵士として戦に行かなければならなくなった

 

ええっ うそでしょ 心配だわ 行かないで!

 

そういうわけにはいかないんだ

 

必ずこの国を平和な国にするから

 

待っていてくれ

 

 

でもハヤトは帰ってこなかったの

 

戦場で死んでしまった

 

ああなんてこと

 

愛するハヤトはもうこの世にいない

 

わたしはどうして生きればいいの

 

わたしは泣いてすごした

 

やがてわたしのおなかに1つの生命がやどっていることがわかったの

 

そして生まれてきたのは女の子

 

愛するハヤトの命を継ぐ者

 

トヨって名付けたわ

 

大切に育てなくちゃ

 

 

それから10年がたった

 

わたしにはレムリアのヒーリングのパワーがあったの

 

それで人々の病気を治して暮らしたの

 

やがてわたしは神の娘と呼ばれるようになった

 

そしてとうとうこの国をおさめる国王になってしまったの

 

ああなんてことでしょう

 

 

この国はあいかわらず争いがたえない

 

そこで壺の形をした祈りの場(前方後円墳)をつくれ!

 

そして祭りをおこなうのじゃ

 

そうすればレムリアのパワーで

 

平和がおとずれる

 

かしこまりました王女様

 

この国中に祈りの場を作ります

 

 

そしてこの国のいたるところに祈りの場が作られた

 

この国はレムリアの平和の波動につつまれた

 

もう戦争なんていやだわハヤト

 

だれも死んでほしくない

 

 

この国は平和がつづいた

 

だがやがて恐ろしい疫病がはやりだした

 

人々がどんどん死んでいきます王女さま!

 

こまったことだわ

 

わたしはレムリアの女神に聞いてみることにした

 

女神さまどうすればいいの?

 

南の島へ行け

 

そしてそこにいる神さまをお呼びしなさい

 

かしこまりました

 

南の島ってどこかしら

 

とにかく行かねば

 

わたしは船にのりこんだ

 

そして航海の旅がつづいた

 

やがてひとつの島にたどりついた

 

きっとここが女神の言っていた島だわ

 

直感がそう言っている

 

私は島に上陸した

 

現地の人がいた

 

ここは何という島ですか?

 

ああ久高島っていうんだ

 

このあたりに神様はおられますか

 

ああいるよ

 

あっちのほうにいる

 

村人のさししめした方向へすすむと

 

小さな御嶽(うたき)があった

 

わたしは祈りをささげた

 

神様神様おられますか?

 

なんじゃ

 

あなたは何という神さまですか?

 

アマミキヨじゃ

 

じつは私の国で疫病がはやっていて困っています

 

助けてください

 

よかろう

 

 

こうして私の国に女神様をむかえることができた

 

大きな神社を建てて神様を祀ることにした

 

アマミキヨさまあなたのおかげで

 

疫病はおさまりました

 

この国は再び平和になりました

 

人々は喜んでいます ありがとうございました

 

わしはもうアマミキヨではない

 

もうこの国の神になった

 

これからは別の名で呼べ

 

かしこまりました

 

 

それから10年がたった

 

わたしもそろそろ天に帰る時がきたようだ

 

娘のトヨを呼んだ

 

トヨよ

 

はいお母さま

 

わたしももう長くはないようだわ

 

あなたがこの国を継ぎなさい

 

かしこまりました

 

この国が平和であることを祈っているからね

 

 

やがてわたしは永遠の眠りについた

 

わたしは天のレムリアへ帰った

 

 

それから2千年の月日がながれた

 

そしてわたしは再びこの国に生まれることになった

 

この国にレムリアの愛を広めよう

 

わたしは希望に燃えている

 

 

 

 

そう

 

わたしはあなた

 

 

 

 

レムリアのルー

 

 

おしまい