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今回の東南アジアの旅は実は2回目で、
初めては7年くらい前のことだった。

前回と今回の旅を比較して気づいたことの1つ。
それは日本の生活レベルが7年前とほぼ同じか
やや低下しているのに対して、
東南アジアの人々が
物質的には確実に豊かになっていること。

物価は上がっているし、
以前はあまり見かけなかったような
近代的でお洒落な建物も増えている。

栄養が良くなったせいか
地元民の体格もよくなり、
服装はお洒落になった。

バンコクなど昔はダサい格好をしていても
かえって地元民に近づいて溶け込めていたのが、
今では地元の若者のほうがお洒落になっているので
浮くようになってしまった。

タイ人の女の子は昔からスラリとして
スタイルが良いのが多かったが、
それにさらに磨きがかかり、
足はますます長くなり、
お洒落や化粧も上達している。

ASEAN諸国が全体として成長していることは、
アジア太平洋地域の国力バランスを
戦略的に維持するという点においても
好ましいことではあるが、
その一方でその成長は環境持続的なもので
なければならないと思う。

僕は今回の旅であらためてこの地域の
自然環境が一層悪化していることに気づいた。

ジャカルタを埋め尽くす車の大渋滞。
排ガスだらけの淀んだ空気に何度咳き込んだことか。、
生活排水で泡だらけのドブ川はそのまま海に流れ込み、
海岸を腐臭で満たしていた。

バリでのダイビングでは、
ジャワ島から流れてきたビニール袋が、
まるでクラゲのように海中を漂っていた。

これらが東南アジアの経済成長の
苦い代償の象徴であることは
誰の目にも明らかだろう。

今後起こることは、
既に高度経済成長と四大公害病を経験している
日本人には容易に予測できることだ。

従って、
高度経済成長期にある現時点から既に、
エネルギー効率や地球環境を考慮した
生活習慣を国民一人ひとりが実践すると同時に、
国や民間による法整備や環境技術の導入により、
経済成長による地球環境へのネガティブな影響を
最小限度に食い止めるべきなのだ。

そして日本は自らの体験を基に、
環境技術を中心とする支援において、
シンガポールと共にこうした国々を導いて
いくことができるだろう。

今日から個人が始められる身近な対策としては、
次のようなことが考えられる。

*ゴミのポイ捨てをしない。
(シンガポールのようにポイ捨てには罰金刑を課してもいい。)

*食べ物を無駄にしない。
肉や魚にしても、フィレだけでなく、
内臓や軟骨等、食べられる部位は全て食べる。
利用できる部分はすべて利用するようにすること。
(あの中国でさえ、最近はその悪名高い食べ残し文化を
是正しようという動きを見せている。)

近年漸く物質的豊かさを享受できるようになった人々に
こんなことを言うのはちょっと酷かもしれないが、
環境への意識がやがて、地球上の他の地域へ
輸出可能なレベルの環境技術への発達に繋がるかもしれないし、
何より世界の他の地域から一目置かれる存在になる契機となる。

昨日スウェーデン人の老夫婦と話す機会があったが、
彼らは自分達の国がいかにゴミの収集をきちんとやっていて、
街がどれだけ綺麗か、を自慢していた。

ヨーロッパにはまだ行ったことがないが、
確かにその通りなのだと思う。

彼らの地球環境への意識は非常に洗練されており、
現時点でもそこから学ぶべき点が多いことは事実だ。

しかし同じアジア人であるシンガポール人が
環境持続性に対してあれだけ高い意識をもっていることを考えれば、
近い将来他のアジア人が環境持続性の点において、
欧州人に胸を晴れる日が来たとしても少しも不思議ではない。

そしてそれは胸をはられる欧州人だけでなく、
地球上の全人類にとって素晴らしく有益なことなのである。



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