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久しぶりの天声珍語です。


チョコレートヒルズ・ツアーには米国人のブル(仮名)も参加していて、

バンの中で色々話をしました。


彼は投資や中国でのビジネスで成功し、

今は引退して悠々自適の生活。

世界中を旅して廻っているのだそうです。


私が、「日米関係は良くなっているか?

それとも悪くなっているか?」

と質問したところ、

「悪くなっている。なぜなら日本人が俺達の仕事を奪っているからだ。」

とのストレートパンチな返事をもらいました。


そこで私は彼に、

「それは違う。日本も今若者が就職できなくて大変なんだ。

なぜなら企業が安い労働力を求めて、

拠点や工場を東南アジアに移しているからだ。」

と釈明しておきました。


そして次のように続けました。

「たしかに車など、一部の産業において競合関係にあるのは確かだ。

しかしフェアな方法でやる健全な競合は両国にとってよいことだ。

なぜなら互いに切磋琢磨し、

技術や製品の進歩につながるからだ。


しかしあなたがた米国は政府が圧力をかけて

日本に無理やり牛肉を買わせたり、

日本の国産OSの学校採用を禁じたりする。

米国内において、あなた方が一度でもトヨタ車を買うことを強制されたことがあったのか?

これが健全な競争か?


健全な競争をしなければ、結局米国の企業も甘やかされて堕落する。

技術の進歩が停滞する。

そして米国が圧力をかけることのできない国に負けることになる。

つまりお互いが損をするのだ。


サッカーの試合のように、同じルールで競い合うからこそ、

お互いに強くなり成長するのではないか?」


そして手元から iPhone を取り出して言いました。

「また日本と米国は競合だけしているのではない。

あなたはこの iPhone の部品の約30%を日本のメーカーが作っているのを知っているか?
私達は競合もするが協力もして、

すばらしい製品を世界に送り出しているではないか?」


とまで話すと、さすがに理解してくれたようでした。

そして、ツアーの終わりにはすっかり打ち解け、

その夜のビーチでの飲み会に誘ってくれたのです。

そこではビールを何度も奢ってくれた上、

タイレストランに連れて行ってくれて、

そこでも食べきれないくらいご馳走してくれました。


このようにたとえ日本人に対して最初はネガティブな印象をもっている外国人でも、

こちらがきちんとその理由を見つけて、誤解を解いたり説明したりすることで、

理解してもらえ、最後には好印象をもってもらえることがあります。


対話というのは本当に重要です。


世界を旅していると過去の戦争の歴史や捕鯨問題などが原因で

反日的な外国人旅行者と出会うこともあるのですが、

そういう人達につっかかられてもきちんと日本の立場を説明できるよう、

普段からよく準備をしておくことが大切だと思います。



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