日本の移民政策についての議論がかまびすしいが、


僕自身がオーストラリアに5年くらい滞在していた経験を基にして、


オーストラリアの移民政策から日本の移民政策に何が生かせるか、何を学べるか、


について提案してみたい。



まず移民受け入れのプラスの点について。



オーストラリアの移民政策の特徴の一つは、


(何もオーストラリアに限ったことでなく、カナダでもそうだが)


教育事業と結びつけて


国家の財源にしていることだ。



オーストラリアが資源国であることは有名だが、


実は教育事業が観光と並んで貿易収入の2、3位を占めていることはあまり知られていない。



ローカル学生の10倍もの高額な授業料を払って


なぜ世界から学生が集まるのか?



大自然など恵まれた環境も要因のひとつではあるが、


その先に「永住権取得」というにんじんがあるから、というのも大きな要素になっている。



技術系移住の場合オーストラリアの大学を卒業すると、


高いポイントがもらえるので、中国やインドの富裕層にとっては大きな魅力となっているのだ。



勿論移民枠は年々減少しているし、移民法もしょっちゅう変わっているので、


大学を卒業しても100%永住権が取得できるわけではない。


だが宝くじと同じで買わなければ当たらないから、


毎年多くの学生が夢を買うのである。



もし日本が移民を受け入れるなら、


国家財政回復のためにもこの制度は実現すべきものの一つだろう。




次にマイナス点について。


やはり色々な民族同士の摩擦というものは半端ないものがある。



でも、それでも社会として成り立っているのは、


ホストの民族(いわゆるオージー)がしっかり国家の中枢を管理して維持する


堅固な仕組みが整っているからだ。



オーストラリアには中国人が毎年数万人単位で移住しているが、


実は英国から毎年それ以上の人数が移住していて、


この人数が中国人の移住者数を下回ることは決してない。



移民した中国人や韓国人にしてもオージーに対して


日本人に対するのと同様に接しているか?


というとそこには勿論大きな違いがあるわけだ。




では日本が移民国家となった時、


ホスト民族である日本人はしっかり国家の中枢を管理して維持できるか?


残念ながら今のところ答えはノーだ。



現在もう既に日本人が日本にいながらにして


特アを中心とする人々に苛められるという現実が存在している。



日本がそのままオーストラリアやカナダ、米国の真似をしようとしても、


ホスト民族(分かっていると思うがアボリジニやインディアンではない。)


の世界における力も特性も違うのだから、うまくいくはずがないのだ。



例えるなら、


召使が主人の国にやってきても召使のままだが、


その召使が自分より劣っているとみなす召使の国にやってくれば、


自分が主人になろうとするわけである。



以前通っていたカレッジの同じクラスに5人のインドネシア人がいたが、


そのうち4人は華僑系だった。


インドネシアでは華僑系は全人口の10%だそうだが、


国家経済の90%を握っているそうなので、それも当然なのだろう。


そしてその中の女の子の一人がこんなことを言っていた。


「ほんと馬鹿なのよね。あの人たち(非華僑系インドネシア人)。」



日本もそんな国になりつつある。




じゃあ、日本人としてのアイデンティティをもつ日本人はどうすればよいのか?




各自が目を覚ますことだ。


おとぼけ平和主義から目覚め、


現実を見据え、


世界に学び、


情報戦に勝ち、


本当の意味で賢くなる。



江戸時代末期、江戸の街を訪れた異人が、


町人に至るまで読書していたため植民地化をあきらめた、


というエピソードが残っている。



まずはそこから始めてみてはどうだろうか?



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