前回の『「アメリカ人っぽくなる」ダルビッシュ』で書いたように、
海外で活躍しようとする日本人は、
自国の文化を尊重する気持ち、
相手の文化を尊重する気持ち、
の両方が必要だと思う。
さらに、世界中から人々が集まる国際的な会議などの場では、
国際的な行動規範も必要となる。
つまり、理想的にはトリプルスタンダードを使いこなせる必要があるわけだ。
(国際的行動規範はほとんど欧米主導なので
欧米にいる場合はダブルスタンダードでよいことになる。)
例えば有名な話で、
日本は贈り物を贈る時に、
「つまらないものですが・・・」
と言って渡すが、
こういう言い方は米国や国際基準では使えない。
また、タイやインドでは気やすく子供の頭をなでてはいけない。
等等、いくらでもある。
いっそのこと日本も欧米型文化にすれば楽なのでは?
という人もいるかもしれない。
しかし、たしかに現代の日本は欧米化が進んでいるものの、
この考えはあまりに乱暴だ。
僕は個人的には、
謙譲の美徳や和の精神といった伝統的日本文化には
潜在的に非常に価値がある
(一部は将来的はスシのように世界に広まる可能性のある)
文化だし、
これがある故に欧米人にはできない発想ができると考えているので、
日本人は伝統的な文化も大切にしていったほうがよいだろう。
実際、スティーブ・ジョブズのような頭のいいアメリカ人は和の発想を取り入れて、
iPod や iPhone のような傑作を生み出した。
ちょっと面倒くさいが、国際派を目指すなら、
あなたも是非こうしたダブル、トリプルスタンダードについて
考えてみてほしい。
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