かつてオーストラリアにも留学していたことがあるが、


その時に感じたことを少し書いてみようと思う。



僕がいた頃はちょうど親日派と言われたジョン・ハワード首相から


親中派と言われたケビン・ラッド首相に切り替った頃だった。



で、そのタイミングというのは、


豪州の対日貿易額(輸出・輸入合計)が、


初めて対中貿易額を下回り、


中国が豪州にとって最大の貿易相手国となったタイミングとほぼ一致していた。



で、その頃から、


これはあくまで個人的な印象だが、


地元のオーストラリア人や在豪中国人の日本人に対する態度が、


変わった気がする。



一言で言えば、より「アグレッシブ」になった。



もちろん善良なオーストラリア人や中国人もたくさんいて、


特に友人の態度はそれほど変わらなかったが、


「日本はどんどん弱っているな。」


と言われたことは覚えている。



その時に思ったことは、


「経済関係というものが、


国家間に極めて大きな影響を及ぼし、


国家的あるいは超国家的ベクトルによって、


個人対個人の関係までも変わり得る」


ということだ。



つまり僕らがどこか特定の国の人々に対して、


ポジティブ、あるいはネガティブな気持ちを抱く場合、


その出所が単に個人に限定された体験に基づくだけでなく、


国家的あるいは超国家的ベクトルに影響されたものでないか、


今一度吟味してみる必要がある。



言い換えれば、あなたの感情や行動というものが、


実はあなた自身のものではなく、


何らかの政治的目的のために、


意図的に操作されている可能性があるわけだ。



こうした意識操作に踊らされないコツは、


「漁夫の利」という言葉があるが、


そうした感情や行動の結果、


一番得をするのは誰なのか、


ということについて常に意識することだ。



そして冷静な行動判断を下すためには、


現代世界の国家的・超国家的ベクトルについて、


個人一人一人が常に情報収集し、


充分な知識を蓄えておく必要があるだろう。







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