武田薬品が、「アリナミン」などを販売する子会社「武田コンシューマーヘルスケア」をアメリカの投資会社ブラックストーン・グループに売却する予定らしいです。


武田薬品は昨年、アイルランドの製薬企業「シャイアー」を6兆8千億円で買収。そのため有利子負債が5兆円超に膨らんでいます。この売却によって、武田は子会社を手放し、主力事業である医療用医薬品の開発に注力するとのこと。

6兆8千億円って、もう小国の国家予算に匹敵する額ですね。
シャイアーの買収、武田薬品にとって吉と出るか、凶と出るか。それはわかりませんが、大博打に打って出ていることに、変わりはありません。
武田子会社の売却額は3000億円規模とみられ、シャイアーを買収した時の額とは、比べようもありませんが。

コロナ禍で、もはや大手企業ですら、経営資源の選択と集中を余儀なくされている。
ファンドだけではなく、日本企業が安売りされたところで買い叩こうとする海外勢の動向は注視しなければ。特に中国🇨🇳は、海外企業の技術を狙ってますから、国家の支援を受けた潤沢な資金を持っている企業の動きには、要注意ですね。

国家の基幹技術。これを易々と外国の手に渡していいはずがありません。目先のカネだけにとらわれていれば、将来大きなツケを払うことになるのですから。