金曜ロードショーで「天使にラブソングを」やってました。


昔よく観てたと思うんだけど、話の内容はすっかり忘れていましたね。

愛人ヴィンスの殺人現場を目撃してしまった主人公のデロリス。身の安全のため、裁判の日まで修道院に匿われることに。
こんな話だったっけw 完全に忘れてたわ。

修道院のシスター達は、外出も自由にできず、禁欲的な生活を送っている。クラブで歌手をしていたデロリスは、聖歌隊を通じて、シスター達を変えていく。

自由を知らないシスター達が、歌を通じ、外の世界と交わることで、喜びを知る。表情も活き活きとしていくシスター達の様子は、とても微笑ましいです。


修道院の院長と、デロリスの関係性も好き。
保守的な院長は、最初デロリスを認めようとはしない。デロリスが聖歌隊に教えている歌唱は、世俗的であると。

とはいえあくまでシスター達の選択を尊重し、院長自らは修道院を去る事を決意します。自分は時代遅れの人間だからと言って。

そんな最中、デロリスの居場所がヴィンスに知れ渡ってしまう。彼の部下に捕らえられてしまうデロリス。
警察とは別行動で、デロリスの救出に向かう、院長とシスター達。

デロリスの救出に成功したシスター達だが、最終的にヴィンス達に追い詰められてしまう。他のシスターには手を出さないよう、自らヴィンスの前に立つデロリス。部下にデロリスを撃ち殺すよう命令するヴィンス。しかし部下は、尼さんを撃つことはできない、と拒否する。

こいつは尼さんじゃない!と豪語するヴィンスに
 、彼女はシスターだと反論する院長。

このシーン感動した。デロリスのことを良く思っていなかった院長が、彼女を受け入れた瞬間でもある。

そして間一髪、警察が現れヴィンス達はお縄に。
でもヴィンスも早く捕まって良かったね。もうちょっとで尼さんを撃つという、とんでもない罪を犯すところだったからね。

しかしシスター達には大仕事が残っている。訪米したローマ法王の前でコンサートするという大仕事が。
デロリス直伝の歌唱を、観衆と法王の前で披露するシスター達。


笑顔で見つめる院長。


シスター達の合唱に場内は拍手喝采。


法王もスタンディングオベーションで拍手。表情はわからないんだけど、立ち上がったのが法王だけって演出が、リアリティがあってまた良い。
このゴスペルで奇抜な聖歌隊を、全ての聖職者が絶賛して受け入れるわけではない。他の枢機卿は拍手はすれど、立ち上がってはいないし。でも法王は喝采を送ってるんだなってのが、端的にわかるシーン。いや、私が勝手にそう思ってるだけで、そこまでの意図があるかどうかはわからんけど。

伝統や格式あるものを、変化させることはそう単純ではない。院長は自分のことを時代遅れの人間だと言ってましたが、これまで正しいと信じてやってきたことを、簡単に捨てるということは、とても勇気がいること。そういう意味で、院長の葛藤が理解できます。彼女は自らが修道院を去ろうとしたけど、彼女は決してひとりよがりな人間ではなく、シスター達の思いを尊重していた。それはなにより、シスター達の幸せを願ってのことだったのでしょう。そして最後には、心からデロリスを受け入れることができた。

この修道院で一番変わることができたのは、院長自身のように見えます。だから私は、彼女が時代遅れな人間とは思いません。