2023年8月16日、『ドカベン』の中学、高校時代を特集したムック『水島新司の世界 ドカベン&大甲子園』が発売されました。クラッカークラッカークラッカー

なかなか書店で見つからず、普段いかないところのコンビニで見つけてようやく買うことができました。

 


●内容は

内容は、無印『ドカベン』とその続編『大甲子園』の名場面の特集や登場人物の紹介などです。

発行が秋田書店でなく株式会社三栄ですが、本の大きさ、カラーの多さ、原作のイラストそのままなど、満足な本に仕上がっています。

 

●ここが素晴らしい

何が良いって、貴重なイラストが数多くカラーで掲載されていること。

連載していた『週刊少年チャンピオン』の表紙でしか見ることができなかったイラストがカラーで収録されているのは涙ものです。

殿馬のソロやミュンヘンオリンピック記念の山田の貴重な姿など、単行本化されていないイラストが盛りだくさん。

中でも、武蔵坊と犬神のイラストは特にかっこいい。

やっぱり武蔵坊は絵になります。

 

●ファンならではの楽しみ方

名場面のイラストも本当にたくさん収録されています。

「おお、これは43巻で岩鬼がナイス勘違いで失恋から立ち直って満塁ホームランを打ったシーンだ!岩鬼を語る上で外せないよなぁ」

「これは6巻だな。小林が柔道着の山田に詰め寄るところは涙誘うよなぁ」

などと、次々に感動が甦ってきます。

表紙に書かれている通り、まさに「甦る興奮」です。

 

名場面は、解説の記事を見ないようにして、何巻のどのシーンだったか?、このときの対戦相手は?、相手ピッチャーは?とクイズ感覚で楽しみました。

無印と『大甲子園』は水島先生の作品の中でも特に多く読み返しているので、我ながらよく覚えていました。

 

●ここが惜しい

惜しむべきは、本編の一部を丸々再収録した部分かな。

あの試合の決着のシーンでしたが、この部分はまったくカラーがないんだよね。

どうせなら、巻頭カラーとかオールカラーとか雑誌に収録されていたカラー版をまるまる再掲してほしかったです。

 

●続編も期待大

8月29日には、『水島新司全仕事』というタイトルの続編も出るそうです。

表紙には明訓四天王のほか、南海ホークス時代のあぶさん、東京メッツ時代の水原勇気、青田高校時代の中西球道、巨人学園時代の真田一球の姿があり、期待せずにはいられません。