前回に続き『チューリングマシン』の話です。

実際に遊んでみた上で、攻略について考えてみました。

プレイしていない人にはチンプンカンプンの内容でしょうが。

 

●優先的に検証するもの

上級にてこずっている今、まだまだ攻略めいたことは見えていませんが、今自分がプレイする上での優先的に検証しているのは

・二択。1回の検証で結果が確定するから

・単独で最大または最小の色(桁)。他の色の選択肢を狭められるから

・特定の色の大小。それぞれの最大または最小を消せる可能性があるから

・同じ数字の有無。使う数字が何種類か絞られるから

くらいですかね。

設問によっては、優先順位が変わることもあるでしょうが。

 

●サプライチェックが重要

何より重要なのは、初手かなと思います。

『カタンの開拓者たち』の初期配置や『ドミニオン』のサプライチェックが重要なように。

まずはすべての要件カードをよく見て、複数の要件を見抜けるような数字の組み合わせと検証順序をじっくり考えることが、このゲームの難しいところであり、面白いところだと思います。

もちろん運の要素もありますが、このサプライチェックは有効な検証が得られる確率を高めてくれる重要な一歩だと思います。

 

●失敗例

例えば、8月13日のデイリーはこんな設問でした。

A:▲は偶数か奇数か

B:▲の値と●の値の大小関係

C:すべての値の合計が偶数か奇数か

D:▲と■の合計と6の大小関係

E:コード内の同じ値の個数

 

まず目につくのは▲が多いこと。

なので、▲を軸に絞り込んでいくのがいいでしょうね。

 

これに対し、実際のプレイでは、▲3、■1、●2と仮定し、次の順で検証しました。

A:✓(正しい)→▲が奇数で確定→▲は2でも4でもない

E:×(間違い)→同じ数字があることが確定

C:✓(正しい)→▲が奇数なので、■と●はどちらかが偶数、どちらかが奇数で確定

ということが分かりました。

でも、これによって絞れた数字は、▲、■、●のいずれもが1から5までなので、▲が2と4ではないことだけ。

ありえない数字の特定は2個だけだったのです。

この設問には正解しましたが、結果的には3ラウンド7回かかってしまいました。

 

●感想戦のように別パターンを検討

ですが、同じ▲3、■1、●2でも別の検証をしていたら、もう少し多い情報を得られました。

A:✓(正しい)→▲が奇数で確定→▲は2でも4でもない

B:✓(正しい)→▲>● →▲は1ではなく、●は5でない

D:×(間違い)→▲+■<6ではない →A、Bの結果と組み合わせて■は3以上

これなら、ありえない数字の特定は、▲は1、2、4、●は5、■は1、2となり、計6個の可能性を消すことができました。

失敗例よりは有効だったと思います。

 

この後、同じ数字がいくつあるのか、三つの数字の合計は偶数か奇数かの観点で2ラウンド目の検証をしました。

今度は▲3、■3、●1と仮定しました。

E:✓(正しい)→同じ数字は2個 →同じ数字3個の3、3、3の可能性がなくなった

D:✓(正しい)→▲+■=6が特定 →▲3、■3の組み合わせしかないことが特定

C:×(間違い)→▲+■+●=奇数→Dの結果から●は偶数、さらにBの結果(▲>●)から●は2で特定

 

このように2ラウンド、6回で正解と回数を短縮できました。

Bを一発で正解したことが運が良かったおかげですし、もし1ラウンド目のDで▲=■を導いていたらさらに早かったので、運の要素も影響しますね。

 

●表示されない重要なヒント

『チューリングマシン』の答えは、どの設問もたった1組しかありません。

このルール自体が解くヒントにもなっていると思います。

 

8月13日のデイリーで、2ラウンドで▲を5と仮定した場合の組み合わせを考えてみると

・▲5、■5の場合

C(▲+■+●の合計が偶数か奇数か)の結果に関わらず、●の答えは1か3,あるいか2か4かが特定できない。

・▲5、■4の場合

同じ数字の有無にかかわらず、●の答えは1か3,あるいか2か4かが特定できない。

・▲5、■3の場合

同じ数字があるなら●3、ないならCの結果で●1か●2を特定できる。

 

ということになります。

特定できない組み合わせはこのゲームの答えとしてありえないので、途中で可能性を排除できます。

もしかしたら、特定できない組み合わせを見つけたら、それを避けるような組み合わせ(上の別パターンでは▲を5とする仮説を避ける)で検証するのが早道かもしれません。

 

上級よりさらに難しいエクストリームやナイトメアでは、この程度の思考では通用しないかもしれません。

やりがいあります。