『ドカベン』最終回まであと5日。
これまで楽しませてくれた『ドリームトーナメント編』に感謝し、カウントダウン企画として「あのシーンをもう一度と題して作品を振り返る第2弾です。
今回のテーマは「ウェルカム」。
『ドカベン』に移籍してきた他の作品のキャラを、『ドカベン』へようこそ、と強く感じたランキングを独断でつけてみました。
1位 水原勇気
2位 藤村甲子園
3位 新田小次郎
前回のカムバック部門と違い、候補者の数が桁違いです。
自分で決めたものの、3人に絞るのは厳しかったです。
3位は『光の小次郎』の新田小次郎。(1巻)
『ドリームトーナメント編』の幕開けはこの男でした。
ファンならご存知の通り、『光の小次郎』には実在の選手やチームは出てきません。
完全に架空の世界です。
ですから、『ドリームトーナメント編』に小次郎が出てきたということは、「こんなふうにどんな作品からでも移籍してくる、楽しみに待っててくれよ」という水島先生からの華やかなプレイボール宣言だと感じました。
2位は『男どアホウ甲子園』の藤村甲子園。(7巻)
これにはとにかくビックリでした。
甲子園は、山田達が高校三年生だった『大甲子園』で登場したときには、すでにプロを引退していたのですから。
その甲子園が現役選手として、雄たけびを上げて投げる姿を見ることができるとは。
『ドリームトーナメント編』は何でもあり、辻褄合わせも楽しみつつ、改めて夢の対決を楽しもうと思いました。
栄えある1位は『野球狂の詩』の水原勇気。(15巻)
水原は『スーパースターズ編』11巻ですでに登場はしていて『ドカベン』シリーズに初登場ではありません。
先に武藤が出ていたので水原も来るだろうなと期待していましたが、満を持しての登場は本当に嬉しかったです。
女性だということもあるかもしれませんが、水島キャラの中でも華やかさはトップクラスだと思います。
「勇気のテーマ」をバックに水原が登場した時には、僕の中でどよめきが起こりました。
ドリームボールが3種類にも進化していたのも驚きました。
3位に絞るとこうなりますが、他の選手の登場も嬉しいものばかりでした。
特に新潟ドルフィンズは、お気に入りの選手が盛りだくさんでした。
『おはようKジロー』のKジローは当然出てくるだろうなと思いました。
同じ『チャンピオン』で連載していたし、高校球児としては群を抜いたスーパープレーを数々見せてくれましたからね。
『虹を呼ぶ男の』七夕はスワローズだと思っていたら新設のドルフィンズでした。(3巻)
豪傑ぶりはまったく変わっていなくて清々しかったです。
『野球狂の詩』の国立玉一郎の登場も熱くなりました。(4巻)
スター性はそのままに輝いて見えました。
小指を立ててバットを握る様は笑ってしまいました。
ドリームタイガースもよかったですね。
『ストッパー』の三原心平は両投げだけでなく、両打ちとして帰ってきました。(7巻)
2回戦で見せたディレードスチールはいかにも心平らしくてよかったです。(13巻)
残念なのは、マウンドに上がることなく去ったこと。
投手三原心平対打者山田太郎はぜひ見たかったですね。
本当に惜しい。
抑えとして登場した『野球狂の詩』の北の狼こと、火浦健もカッコよかったですよね。(10巻)
水島キャラは数多くいますが、カリスマ性という点では火浦はトップクラスだと思います。
「おれにとっての悔いのない球は捕手のサイン通りに投げることだよ」(14巻)
キャッチャーに全幅の信頼を寄せる火浦の信念、惚れ直しました。
ドリームカープにも移籍組が大活躍でした。
とくに、『極道くん』のゴクこと、京極道太郎も待ちに待った選手でした。(16巻)
自分の我を通しキャッチャーのサインに首を横に振りまくる姿は、火浦とは対照的でニヤリとしました。
『アルプスくん』のアルプスの登場にも驚かされましたね。(16巻)
原作ではまったく野球をしていなかったのですから。
そんなアルプスが登場したことで、過去の水島作品で野球経験者でないキャラも登場してくるのではないかとワクワクしてしまいました。
準決勝で敗れたドリームホークスにもいい選手がいましたね。
『ダントツ』の荒木新太郎は『大甲子園』以来の再登場でした。(22巻)
『プロ野球編』くらいから登場してほしかったです。
『新野球狂の詩』の札幌華生堂メッツの面々で埋め尽くされたのも意外でしたが、何といってもあの男がインパクト絶大でした。
『男どアホウ甲子園』の池畑三四郎です。(22巻)
主人公のライバルという役割の池畑でしたが、ユニフォーム姿を見たときにはすっごくうれしかったです。
ランキングに漏れた選手がたくさんいて長くなってしまいました。
まだまだいろんな選手がいますが、今回はこの辺で。