●今週のあらすじ
ドリームトーナメント決勝戦、10対10で延長12回の表、ウォーリアーズの攻撃。
ワンアウトで7番先斗が打席に入る。
走塁の影響で息が整っていない里中を見て、山田は早打ちさせようと緩い球を要求。
初球はチェンジアップ。
打球は里中の足元を抜ける。
ショート長島の好守備で止めた。
送球は一塁手前でワンバウンド、これをファースト星王が後逸。
先斗は二塁へ。
こぼれ球は山田が捕りに行く。
先斗は二塁も蹴った。
山田は三塁へ送球。
先斗は二塁へ留まった。
8番花園は初球攻撃。
打球へレフト線へのフライに。
レフト賀間がダイレクトキャッチ。
先斗は進塁できなかった。
9番沖田も初球攻撃。
キャッチャーフライに倒れ、ウォーリアーズは無得点に終わった。
12回の裏、ウォーリアーズが守備に就く。
微笑がプロテクターとレガースを装備している。
さらに守備位置を大幅に変更してきた。
スーパースターズは1番岩鬼からの好打順。
●早打ちに潜むメッセージ
またまた早打ちの展開だった。
もう少し里中をバテさせるよう粘ってもよさそうなものなのに。
山田の狙い通りに仕留められたということかね。
それとも、野球は好球必打であるべき、という水島先生からのメッセージなのだろうか。
それにしても微笑監督は代打を使わないね。
守備位置を変えるのならライトの花園辺りで代打を起用してもよかったと思う。
そもそも花園は外野手で使うにはそれほど肩はよくないはず。
同じ『一休さん』のキャラなら、三球士の司や一角の出番を作ってほしいよ。
●投手リレーならぬ捕手リレー
微笑がマスクを被る
すっかり忘れていたけど、微笑はキャッチャー経験者。
外野手のままではバッテリーや内野陣にきめ細かく指示できないからと内野手に就いた微笑。
よく考えたら司令塔としてはキャッチャーが最適ではないか。
この試合キャッチャーが何度か代わっているけど、それなりに納得はいく。
えーじは高校時代の恋女房。
一球は何でもこなせるし、何より球道と一球のバッテリーはまさにドリーム。
才蔵も高校時代のチームメイト。
それでも交代させてきたのは、球道の剛速球を受け続けるにはキャッチャーの負担が大きいからかもね。
中西球道が投げる試合では、投手リレーならぬ捕手リレーが必要なのかもしれない。
●さらに守備位置をいじるなら
ところで、微笑がキャッチャーに変わると同時に、ウォーリアーズの他の選手も守備位置が変わった。
1番 セカンド 空草
2番 サード 真田
3番 ピッチャー 中西
4番 キャッチャー 微笑
5番 ファースト 牛之介
6番 ライト 才蔵
7番 ショート 先斗
8番 レフト 花園
9番 センター 沖田
まあ、だいたいは収まるべきところに収まったかな。
空草は元々内野手だし、才蔵の外野手も納得。
やはり花園がちょっと……。
花園を下げないのは、もしかしてワンポイントリリーフの起用を考えているのだろうか。
貴重な左の下手投げだから、スーパースターズも戸惑うかも。
その場合、球道がマウンドにいないことになるが、ファーストにでも入ってもらおう。
そろそろ疲れも出てきているだろうし。
打者としての活躍も期待できるのでベンチに下げるのはもったいない。
しばしファーストを守り、山田の打席だけマウンドに上がり全力投球で勝負というのはどうだろうか。
そうなれば他のピッチャーをどんどん起用できるから新しい楽しみも期待できるよ。
●次回以降の希望的予想
この回、一人出れば山田まで回る。
いよいよこの12回の裏で決着なのだろうか。
決着イコール連載終了を意味するからどうにも複雑な気分だよね。
ドラマチックな展開にするには、ウォーリアーズの攻撃でリードされ、スーパースターズが逆転サヨナラ、なのではないだろうか。
下位打線を無得点で抑えた後サヨナラ勝ちというラストでは盛り上がりに欠ける。
一球、球道とつないで微笑の一打で勝ち越し、その裏に岩鬼からつないで山田の逆転サヨナラ満塁ホームラン、これが『ドカベン』なのではないだろうか。
というわけで、しばらく無得点が続いて両チームとも一番からの好打順という回での決着を期待します。