●今週のあらすじ
祝センターカラー
ドリームトーナメント決勝戦は、8対8で11回の表に突入。
ウォーリアーズの先頭打者は1番大楽。
初球は低めへのチェンジアップ、大楽は見送ってボール。
2球目はフォーク、打球はセカンド殿馬の前でイレギュラーバウンドし、ヒットとなった。
2番真田を迎えたところで両監督が選手の元へ行く。
土井垣監督は、送りバントの場合、大楽と真田を同時に刺すのは難しい、強打なら併殺できる可能性があると言う。
一方、微笑監督は、送りバントで真田が塁に残る方が相手が嫌がると読む。
両チームの作戦が決まりプレー再開。
初球、投球と同時にサード岩鬼、ファースト星王が送りバントを警戒しダッシュ。
真田はチェンジアップを見送ってボール。
2球目も岩鬼と星王がダッシュ。
どまん中のストレートを見送ってワンストライクとなった。
●作戦は謎のまま
ノーアウトランナー一塁で一球、球道、微笑と続く。
一気に緊迫してきたね。
両チームの思惑が語られつつ、肝心の作戦は明らかにされない。
これはいい演出だね。
それぞれがどう動くかを予想が楽しくなるよ。
さてさて、大楽に代打も代走もなかったね。
どうやら微笑の信頼は厚いらしい。
ここまでの大楽の打撃を振り返ってみよう。
第1打席:フォアボール、その後盗塁に近い送りバントなどで生還
第2打席:三振
第3打席:内野安打
第4打席:ホームラン
第5打席:三振
第6打席:内野安打
なるほど、6打席中アウトは二つしかない。
足は遅くても打者としては起用し続けたいわけだ。
ただ、このイニングが勝負の回なら代走はありだと思うのだが……。
●次回以降の希望的予想
まずはウォーリアーズの思惑から考えてみよう。
Aプランとしては、送りバントで大楽をスコアリングポジションへ。
仮に大楽が二塁でアウトになっても、一球が生きればチャンスは残る。
ノーアウトで一塁ランナー大楽でもワンアウトで一塁一球なら二盗すれば取り戻せる。
Bプランとしては、いわばランナーの入れ替えでもよしと考えているのではないだろうか。
ランナーの入れ替えといえば、『極道くん』を思い出す。
清正高校対天童学園でのこと。
天童の1番香坂は出塁率がいいが足が遅い、2番当銀は足はあるが打撃がへただった。
そこで香坂が出塁したら当銀が送りバントをし、香坂がアウト、当銀が出塁の場面を作り出す。
その後すかさず当銀が二盗を決めれば、送りバントが成功したのと同じ状況となり、さらに俊足ランナーに入れ替えもできていることになる。
(『極道くん』12巻)
ウォーリアーズの狙いはこれなのではないだろうか。
一方のスーパースターズは、送りバントを決めつけているのかな。
その送りバントを許さず、なおかつ一球もアウトにできるように岩鬼と星王がダッシュしていると思う。
実際は送りバントか強打かそれとも……。
星王よ、今こそ予知能力でピンチを救ってくれ。