●今週のあらすじ

ドリームトーナメント決勝戦は、7対7の同点で7回の裏、スーパースターズの攻撃が続いている。

ツーアウト一三塁で打順は1番岩鬼。

 

初球、どまん中のストレートを空振り。

2球目、162キロのストレートを空振り。

そして3球目、163キロがすっぽ抜けて高めに。

岩鬼にとって絶好球のはずだが空振り、三球三振となった。

 

●ここでクイズです

早速ですがクイズです。

 

明訓対青田戦で中西球道のことを「岩鬼に対し悪球で勝負できるただひとりのピッチャー」と評価したのは誰でしょう?

 

答えはこのブログの後半で。

 

●失投じゃねえぜ

しびれたねぇ、さすが中西球道。

ビシビシ速球を決め込み、最後は岩鬼の得意な悪球で勝負してねじ伏せたよ。

これこれ、これを見たかった。

初球と2球目は一球の顔を立ててどまん中へ投げ、勝負球は文字通り岩鬼との勝負を選んだのだろう。

仮に岩鬼が打ったとしても、球道のピッチングは実に気持ちのいいものだった。

 

ところで、岩鬼に対し球道が悪球で勝負する場面は高校時代にもあった。

明訓対青田戦の延長14回の表、岩鬼との6度目の対決のときだ。

前の打席で岩鬼が負けを認めたことで、球道は「どまん中を投げるのはおまえから逃げていることになる」、「それじゃプライドがゆるさん」と意識的に悪球を投げたのだ。

初球、2球目は不意を突かれ見送った岩鬼。

球道の意志を汲み取っての3球目、岩鬼は高めのボール球を引っぱたきレフトスタンド大上段へ運んだ。

 

今回の球道はあのときの借りを返した気分だっただろうね。

そんな球道を「岩鬼に対し悪球で勝負できるただひとりのピッチャー」と評価した人物、それはほかならぬ微笑であった。

(『大甲子園』19巻)

岩鬼に対して悪球での勝負は大きなリスクだ。

でも、監督としての微笑も球道を止めることはなかっただろうね。

かつて敵同士だった球道と微笑、今その二人が同じチームメイトとしてまた岩鬼に挑んだ。

感慨深いものがあるよ。

 

●次回以降の希望的予想

来週は合併号なので次回は再来週、もしかしたら年内最後かな。

 

7回の表のウォーリアーズの攻撃は先斗で終わったので、8回の表は、8番堀田、9番沖田、1番大楽と続く。

解説の不知火が言うとおりもう1点もやれないので、貴重な勝ち越し点が欲しいところ。

代打の可能性はないだろうか。

2番以降は一球、球道、微笑と外せないメンツが続くので、代打があるとすれば、堀田から大楽の間、もしくは5番の牛之介以降かな。

 

この回、ランナーが出たらあるかもね。

代打に90番が告げられて新年に続くってなったら、すっごくワクワクしながら年が越せるよ。