●今週のあらすじ
祝巻頭カラー!
祝巻頭カラー!

ドリームトーナメント準決勝第一試合カープ対スーパースターズは3対2とカープがリード。
6回の裏、カープはショートの京極をマウンドに送り、スーパースターズは1番岩鬼が打席に入った。
初球、岩鬼が手を負傷していると読んだキャッチャー武藤は悪球を要求。
岩鬼はこれを強打、レフト側スタンドへ切れるファールとなった。
岩鬼はこれを強打、レフト側スタンドへ切れるファールとなった。
2球目、武藤は一転してストライクを要求。
京極はこれを何度も拒否。
ようやくサインが決まり第2球、同じく悪球で勝負。
埴輪が出刃ボールと称する切れ味を持ったこの球は岩鬼のバットを粉砕。
強烈なピッチャーライナーを京極が捕球し、ワンアウト。
この捕球により、今度は京極の手の怪我が危ぶまれる。
続く2番殿馬は6球目ショートライナーに、3番土井垣はショートフライに倒れた。
試合は、7回、ラッキーセブンに突入する。
●投手京極道太郎
今回一番良かったと思うのは、武藤のサインに頑として首を縦に振らず、我を通して悪球で岩鬼と勝負したゴクだ。
キャッチャーのサインを尊重する火浦とは真逆だね。
決して武藤を信用していないわけではないだろうけど、どうしても岩鬼と真っ向勝負したかったのだろう。
ゴクの個性が強烈に光っていたと思う。
我の強さは藤村甲子園といい勝負かもね。
切れ味といえば、山田がプロ1年目のオールスターで影丸と対決した時のセリフを思い出す。
それにしてもゴクのストレートが135キロとは驚き、高校時代はもっと出ていたイメージがあったのにな。
135キロといえばスーパースターズの小林真司と同じくらいだけど、迫力が全然違うね。
性格の違いなのか、フォームの違いなのか。
「球の速さは土門さんの方が速いがキレがいいのは影丸だ
土門さんがマサカリなら影丸はカミソリだ」(『ドカベンプロ野球編』4巻)
山田から見たゴクの球のキレは影丸と比べるとどうなのかな。
山田の次の打席が楽しみだよ。
土門さんがマサカリなら影丸はカミソリだ」(『ドカベンプロ野球編』4巻)
山田から見たゴクの球のキレは影丸と比べるとどうなのかな。
山田の次の打席が楽しみだよ。
●高校時代の出刃ボール
ゴクの出刃ボールといえば、原作『極道くん』で印象深いシーンが二つあった。
一つは地区大会決勝の京王高校戦。
先発投手剣に代わってマウンドに上がったゴク。
京王の主砲正宗のバットは、まるで刀で切られたかのようにスパッと真っ直ぐに切れていたのだ。(『極道くん』4巻)
水島作品の中でもあんなバットの折れ方はこのシーンだけだったと思う。
もう一つは、甲子園大会準決勝での虎の風高校戦でもゴクの剛球が冴えわたった。
全員がプロを目指し木製バットを使っていた虎の風打線に対し、ゴクは次々にバットをへし折っていった。
虎の風ナインは、ついには全員持参したバットがなくなり、相手チームから金属バットを借りるはめになってしまった。
彼らはバットだけでなくプライドまで粉々にされただろう。(『極道くん』11巻)
バットを折る投手といえば、『光の小次郎』の新田小次郎を思い出す。
大阪ドジャース戦でもどんどん折っていったことがあった。
大阪ドジャース戦でもどんどん折っていったことがあった。
トレードされたばかりの投手通天閣のアイデアで、俵監督はバットが折れるごとに酒を一杯ずつ飲んでいったよね。
(『光の小次郎』15巻)
(『光の小次郎』15巻)
一試合で折ったバットの数は、ゴクと小次郎、どちらが多かったんだろうか。
●来週以降の希望的予想
7回の表、カープは5番金太郎から。
そろそろ里中が打たれる頃かな。
リリーフには元カープの酒丸を起用してほしい。
7回の裏もいきなり山場が来るね。
『極道くん』対『ドカベン』の主人公対決。
135キロくらいなら山田は軽く打てそうだけど、宿敵を目の前にしてゴクの剛速球が蘇るかもね。