●今週のあらすじ
thm

祝センターカラー

ドリームトーナメント準決勝第1試合カープ対スーパースターズは4回の裏に突入。
3対1とリードされたスーパースターズは、3番土井垣からの好打順。

剛球仮面の初球はカーブ。三塁線へのファールとなる。
2球目のチェンジアップを土井垣は強打、レフトフライに倒れる。

4番山田への初球はスライダー。ライト線ポール際へのファールとなる。
2球目はチェンジアップ、これも同じくファール。

3球目はカーブ、打球はバックスクリーンへ向かうが、フェンスギリギリでセンター赤一郎がグラブに当ててホームランを阻止した。

一方その頃、タイガース藤村甲子園宅に訪問者が現れた。
彼の名は池畑三四郎。
剛球仮面の正体と思われていた池畑だったのだ。

●剛球仮面≠池畑三四郎
遂に物語が動いたね。
土井垣や山田の打席がどうでもいいと思えるくらいだったよ。
山田は塁に出たのか走塁の途中なのかは気になるので、来週号を落ち着いて読んでみよう。

さて、甲子園と豆タンが信じて疑わなかった剛球仮面の正体が池畑三四郎でないことが発覚。
十分予想はできていたとはいえビッグニュースだよね。

こうなると気になるのは二つ。
剛球仮面の正体は誰なのか。
そしてどのような経緯で池畑以外の人物が剛球仮面を名乗るようになったのか。

もし二代目剛球仮面が池畑公認だとすれば、『男どアホウ甲子園』時代から池畑と面識のある人物の可能性が高い。
軟投派ですぐ思いつくのは伊賀蘭丸だけど、彼の不思議な投法とはずいぶん違うし、高校時代小柄だった伊賀があんなに体格がよくなるのは考えにくい。

原作には登場しなかったが、後付けで他の作品のキャラと面識があったことになっている可能性もある。
中西球道と壬生狂四郎のように。
そうだとすれば、もう誰が正体でもおかしくない。

夢が膨らむね。
正体を明かされるまでいろいろ妄想できるよ。
仮面を外すのは数週間後でもいいかな。

●集えライバルたちよ
それにしても、池畑が選手として出場しないのは残念でならない。
他にも主人公のライバルでドリームトーナメントに参戦してほしい選手がたくさんいる。
作品ごとに振り返ってみよう。

『男どアホウ甲子園』
やはり何といっても池畑三四郎でしょう。
イケメン、剛球、七色の変化球、そして大回転投法。
選手として登場してほしかったな。
と見せかけて、実はホークスの投手だったりして。

打者では腹切り打法の神宮響やバック打法の風見天神丸がいいよね。
どちらも強打者だし、キャラも立っているしね。

『球道くん』
熊本の的場満かな。小学生時代の対戦しか描かれていないからね。

博多どんたく高校の面々は、九州つながりでホークスの野手陣として登場してほしい。

『一球さん』
鬼桜男子高校の松竹梅トリオを見てみたい。

剛球戦闘機の異名を取る五味兄弟も強力だけど、どうやらウォーリアーズにいるようだね。
一回戦のスタメンに五味の名前があったけど、五味は野手より投手が似合うよ。

『ダントツ』
山田に次ぐNo2の大打者と評された佞武多が出てほしいね。
とはいえ、山田とは格が違うと思うけど。

投手では佞武多と同じ一番星学園のイサムがいいね。
めった打ちされたときにあの生意気な態度がどうなるか見てみたい。

『極道くん』
文句なしで虎の風高校の不動明を見たい。
ビジュアルこそ犬飼知三郎風だが、闘志むき出しのプレーは惹きつけられるものがある。

打者なら苦楽園高校の宮本幸児がいいね。
あのゴクから3ホーマーを放ったのは宮本だけ。
常に平常心で、作品上一番の大物っぷりがかっこよかった。

『おはようKジロー』
この作品は人材の宝庫。魅力的な選手が本当に多い。
敢えて一人選ぶなら、白桃高校の野口桃太郎。ストレートだけで勝負するトルネード投法は魅力的。

不知火のような風貌の野中、新潟米作高校の越光、五九男水産の上原五兄弟もいいよね。

『朝子の野球日記』
戦力、存在感とも抜群な火熊了のほかにいない。
好戦的で長打力があり隠れエースでもある。

『野球狂の詩』シリーズ
ライバルの中では一番目立っていた力道玄馬が出てきたので、そのほかとなると沢村慶司郎か海王神人ってところかな。

投手では、『新野球狂の詩』の島新之助に期待。
作品の終盤に登場したせいで、ほとんど出番がなかったので、彼に今一度活躍の場を与えてほしい。

『光の小次郎』
こちらも人材の宝庫。
新宿メッツの国友力は新田小次郎と同じドルフィンズにいてほしかったな。

強打者なら軍司巌だね。エンゼルスの阪東もいいけど、迫力では軍司の方が上だったと思う。
個性で選ぶなら一時期札幌ブルワーズにいた巌岩鉄もいいね。乱闘が増えるかもしれないけど。

投手ではブルワーズのイケメンメガネの島津か名古屋カージナルスの織田信国がかっこいいと思う。

『白球の詩』
ライバルチームとしては大阪ガメッツのダイナマイト・イワーキくらいしか思いつかない。

というか、そろそろ東京メッツの選手がドリームトーナメントに参戦してほしいよ。
エースの王島次郎はキャラ的に地味だけど、大砲の仏の鬼吉、ゴキブリが止まる超遅球の土方三四郎が出てきたら盛り上がると思う。

『ストッパー』
こちらもドリームス以外のオリジナルチームは東京メッツだけだったので、候補者が少ない。
敢えて言うなら、メッツのチャーリィ・レーンかな。
アンダースローキラーとして里中を打ち崩してほしい。

『虹を呼ぶ男』
こちらは、オリジナルキャラがほぼいない。
選手じゃないけど、タイガース応援団の闇の団長は他に類を見ないキャラだったね。
タイガースの試合をようく見直したらどこかにひょっこり描かれていたりして。

『あぶさん』
この作品は大半が実在の選手だから、あまりめぼしいライバルっていないんだよね。
それより、まずはあぶさん自身が出てほしいよね。

●来週以降の希望的予想
というわけで、まだ見ぬキャラがカープ戦で出てくるかはわからないけど、そろそろ剛球仮面の正体がわかるかもね。

改めて僕の予想は……
本命:荒木新太郎(里中と投げ合うにはピッタリ)
対抗:渚圭一(かつての後輩が敵となって牙をむくのはドラマチック。下手投げもできるし)
大穴:堂島剛(彼も主人公だからひょっとしたら参戦するかも)

堂島が登場する『エースの条件』はすっごく古い作品。1969年頃に連載されていたらしい。
主人公の堂島は、元々は左投げだったのだが、怪我で左手で投げられなくなったことがあった。
そのとき、師匠の勧めで右投げにも挑戦したのだ。

利き腕じゃないので右は軟投中心ということなら、これまでの剛球仮面の投球も納得がいく。
もし堂島ならアルプスに次ぐサプライズだね。
あまりに古いキャラだから、多くの読者が「堂島って誰やねん?」ってなるかもしれないけどね。

エースの条件2巻