【ネタバレ】
このインストアイベントは5月8日に大阪でも行われます。
セットリストやトークの内容は、同じようになるかもしれないので、大阪に参加する人はご注意ください。
煉瓦の家





中島卓偉が、4月8日にリリースしたニューアルバム『煉瓦の家』を記念して、名古屋でインストアライブを行った。

集合時間14時30の少し前、整理番号順に階段に並んでいると、その横をスタッフらしき人がギタースタンドを持って上がっていくのが見えた。

14時35分頃、店内に移動。
ほんのちょっとだけ高いステージには、マイクスタンドと譜面台が設置されている。

開演前のアナウンスによると、握手会用に入荷したCDは完売になり、この日の在庫はなくなったのだそうだ。
希望者は注文すれば、サイン会参加権はすぐもらえ、CDは後日入荷次第店頭で引き取ることができるようにしたらしい。

予定より少し遅れた15時2分頃、卓偉が現れた。
ブルーのスーツは、落ち着きつつも高貴な雰囲気を醸し出している。

卓偉「すぐ始められないんで、チューニングします」
そう言って、ギターを抱えるとくるりと半回転、ファンに背中を向け一音ずつチューニングしていく。
ファンは静かに見守っている。

チューニングが終わると、リハーサルと称して一曲歌う。
タイトルがわからない、ビートルズかな。
曲に合わせて、ファンの手拍子の練習をした。

そのまま「次の角を曲がれ」でライブは本格的にスタート。
ほとんどがオルタネイトピッキングで弾いている。

お茶を一口飲んでから、2曲目「どんなことがあっても」。バラードバージョンになっている。
卓偉お得意のメロディのフェイクが炸裂、最後のサビは、肩に手を置かれ優しく励ましてくれるような感じがした。

卓偉「ゴールデンウイークに集まってくれてありがとう。
次はニューアルバムの中から聴いてもらおうかな」

うん、レコ発イベントだから、それでいいと思う。

3曲目「一人になろうとしないで」
ミデュアムテンポだが、曲に勢いがある。
手拍子があってもいい気がするが、静かに曲は進んで行った。

卓偉はタオルで顔を吹きながら「誰も手拍子してくれませんでしたので、もう少しアッパーな曲行きます」
やっぱ手拍子ありでよかったか、初めてのアコギバージョンはこの辺りの判断が難しいよ。

4曲目は「大器晩成」、卓偉の前振りがあったので最初から手拍子が起こった。
というか、最初からこういう曲ならファンも一気に火が付くんだよね。
徐々にテンポが上がる曲になっていくと、どこから手拍子を加えていいのか悩むな。

間髪入れず「ゲルニカ」、途中でビートルズの「BACK IN THE U.S.S.R」を挟んできた。
カバーを歌ってる時が一番腰振ってた。

卓偉「今日はお子さんを抱えた人もいるけど、『ゲルニカ』はお子さんに聴かせちゃいけない歌でした。
次は、こんな人生送っちゃいけないんだよって曲をいきます」


「3号線」だった。長めの曲だからインストアライブには不向きだと思ってたけど、これは卓偉の代表曲でもあるので選曲したのかな。
「焼いてきてくれたクッキー」のところでギターをピタリと止め、ブレイクを効かせる。
アウトロでアルペジオで弾いていたとき、汗が顔からギターにポタリと落ちた。
久しぶりにアコースティックバージョンで聴いたけど、足元からぞわぞわ鳥肌立つような今までにない感覚を感じたよ。

卓偉「今年は37歳になります。
ラブソングも歌うけど、その辺は周りのポスターに貼っている人たちに任せて、メッセージ性のある曲を歌っていきたいと思います」

壁のポスターを見ると、SKE48とか女性ミュージシャンのポスターが多かった。
前回の「BEAT&LOOSE」、今回の「煉瓦の家」を聴くと、卓偉の曲はどんどんメッセージ性が強くなっている。
率直に言うと、歌詞というより作文の感じがする。感情よりも考えが全面に出ているような。

続いては、タイトルチューン「煉瓦の家」。この曲は、繰り返し聴いているうちに好きになってきた。
サビの「ウォーオーオーオーオ」は誰も歌ってなかったな。CDよりテンポが遅かったし、ファンが歌う雰囲気でもなかったからね。
ワンコーラス終わると、拍手が起きた。卓偉はファンに目を合わさず、マイクに通るか通らないかの声で「ありがとう」と言った。
そして、最後にテンポアップして高速のカッティングを聴かせてくれた。この日一番迫力あったな。

卓偉「アルバムのツアーは9月です。
前回の『BEAT&LOOSE』のときはリリースの次の月にツアー回ったけど、皆さん、全然曲入って(覚えて)ませんでした。
今から曲聴いておいてもらって、ライブが近づいたらまた聴いてほしいと思います」

チクリと来ました。またまたお叱りのお言葉をいただきました(笑)
ライブで初めて聴く曲は、初対面の人と会うようなもの。最初は様子見なところがあるよ。
でも、一度ライブで聴いてしまえば、打ち解けて次からは全力で弾けられるようになるから大目に見てほしいな。

卓偉「初めて名古屋でライブした時のことを覚えてます。初めて名古屋でインストアライブしたときのことも覚えてます。
その頃から変わってしまったところもあるけど、思い出のままで残っててほしいものもあります。
最後にそんなものを思い浮かべながら聴いてください、
『東京タワー』って曲です。
どうもありがとう、中島卓偉でした」


いつの間に付けたのか、この日唯一カポを使っていた。第2フレットに装着されていた。
最後の曲と言いながら、途中で「STAND BY ME」を挟んできた。

たっぷり曲を聴かせてくれた。ライブだけでなんと50分。
今日もいい声だったよ。

握手会では、あらかじめサインが描かれた色紙を手渡ししてくれた。
いつもの無地の色紙でなく、ジャケットの壁の前で卓偉が立っている写真がプリントされた色紙だった。
ジャケットサイズなのでCDケースにピッタリ入る。
CDの特典は、生写真やポスターより別の絵柄のカードが一番ありがたいね。


中島卓偉『煉瓦の家』発売記念 インストアライブ
日時:2015年5月3日(日) 15:00~15:50くらい
場所:タワーレコード名古屋パルコ店内
セットリスト:
1. 次の角を曲がれ
2. どんなことがあっても
3. 一人になろうとしないで
4. 大器晩成
5. ゲルニカ~BACK IN THE U.S.S.R
6. 3号線
7. 煉瓦の家
8. 東京タワー