●今週のあらすじ
長かったドリームトーナメント1回戦もいよいよ最終試合、バファローズ対ドラゴンズが始まった。
4対4で迎えた9回の表、バファローズは二死二塁で不吉霊三郎が打席に入る。
ドラゴンズのマウンドは、右のストッパー俵星玄介。
不吉の打球はショートライナー。ところが、打球はグラブのネットが破り、ヒットとなった。

一塁ランナーとなった不吉は、すかさず二盗を敢行。
キャッチャー谷繁の送球は、俵星の背中を直撃。
その間、三塁ランナーが還り、これが決勝点となってバファローズが2回戦進出の切符を手にした。

大会はいよいよ2回戦へ突入。5日目第1試合は東京スーパースターズ対阪神タイガース。
その始球式で投げるため、力道元馬は母おトラとともに新幹線で甲子園球場へ向かう。
肩を壊して投げられない元馬を案ずるおトラは、ゲンちゃんを投手でなく打者として始球式に参加させようと思いついた。

●冠ナインのその後
今週号で驚いたのは、俵星がプロ野球選手になっていたこと。
俵星は「おはようKジロー」の主人公岡本慶司郎が所属する冠学園野球部のチームメイト。
冠野球部は、たった10人しかおらず、そのうち野球経験者は3人だけだった。(本当は4人だったかもしれない)
その他の部員は、Kジローが野球部に引き込む前は、陸上やバレーボール、テニス、相撲などのスペシャリストだった。
高校卒業後はてっきりそれぞれの道に戻ったと思っていた。
というわけで、冠ナインのその後を想像してみよう。

阿久根伸也:先輩との約束を守り、南大(正式名称不明)へ進み陸上部へ入部。(「おはようKジロー」6巻参照)100メートル走で将来オリンピック出場を目指す。

飛島剣:高校時代にはなかったリベロ制が採用された1998年に、バレーボールに戻る。自慢のレシーブで本領発揮。

沢村徹:俵星にライバル意識を燃やして投手と主力打者をしてきたが、高校卒業を機に野球をすっぱりやめテニスに戻る。フォークボールのようなスマッシュを開発したかも。

蔵田守:父親の黒い素性によりプロ入りは敵わず。草野球は続けてるかな。

岩神巌男:こちらも高校で野球は完全燃焼し、相撲界へ戻る。七夕や「光の小次郎」の伝介と対決しているかも。

明智俊介:当然のように東大へ現役合格。高いIQを生かした野球の戦術を研究してるかも。

大前田英五郎:大好きな野球を続けるも、プロ入りするほどには伸びなかった。

俵星玄介:もともと目立ちたがり屋なので、ヤリをボールに持ち替えたまま野球を続け、ついにプロ入り。Kジローを引き入れた岩田鉄五郎にとっては眼中になかったのが不思議でならない。

景山絵里:Kジローの高校野球生活3年間を見届けた後、婚約者ジョージの元へ。ドリームトーナメントを優勝すると大リーグチームと対戦するので、ジョージと一緒に絵里も選手として登場するかも。

峯村りえ:大好きなKジローと結ばれたかな。

秋礼太:消息不明。
おはようKジロー29巻
ここまで未登場のキャラたち
1回戦が終わっちゃったけど、まだ姿を見せていない主役級のキャラがいる。
「あぶさん」の景浦安武、「極道くん」の京極道太郎、「朝子の野球日記」の櫟朝子(あららぎ あさこ)、「ダントツ」の荒木新太郎、「白球の詩」の三原安吉などなど。

あぶさんは連載が終わってからのラスボスとして登場するのだろうけど、ゴクや朝子はそろそろどこかで出てきてほしいね。

●来週以降の希望的予想
ドリームトーナメント第5試合って、3月6日のはずなんだよね。
ナイターだとめっちゃ寒いよね。

来週はレジェンドキャラが出るらしいけど、「おはようKジロー」の俵星が出てきたせいで予想が難しくなってきた。正直、「おはようKジロー」のキャラはもう打ち止めと思っていた。

これまでレジェンド扱いされたのは、「ドカベン」の長島、「野球狂の詩」の虎谷、「光の小次郎」の日照、どれもやや地味。
その流れで行くと誰だろうね。ゲンちゃんと対決するタイガースの投手として出てくるなら、「野球狂の詩」の沢村慶司郎かな。
元々タイガースだけど、左の本格派だから藤村甲子園とやや被るのがちょっと難点。
さて、誰が出てくるかな。