●今週のあらすじ
6対6で迎えた延長11回の表、東京スーパースターズのマウンドには両手投げのわびすけこと木下。
迎え撃つ新潟ドルフィンズは3番ジャンボから。
両腕を体の後ろに隠す変則的なモーションから右で投げるわびすけ。
わびすけの踏み出す足で右で投げることを見破ったが時すでに遅し、ジャンボはタイミングを狂わされ、ボテボテのピッチャーゴロに倒れる。
続く4番Kジローにも右で投げたわびすけ。
Kジローはたっぷり引きつけ強打、わびすけを強襲した打球はショート長島がダイレクトキャッチ。
5番フォアマンは初球ライト方向への大ファール。
2球目、わびすけは初めて投げた左で投げ、フォアマンをキャッチャーフライに打ち取った。
11回の裏、スーパースターズは1番岩鬼から。
岩鬼はど真ん中をクリーンヒット。
二遊間を抜けた打球はフェンスを直撃し、岩鬼は一塁に出塁。
サヨナラのランナーが出たところで、2番殿馬が打席に入った。
●ジャンボ、モジャモジャ、大魔神
今回、残念なシーンがあった。ジャンボが右で投げていたのだ。
この試合、ジャンボが初打席を迎えたとき山田はこう言った。
「データがないからどういう打者かわからない…
わかっているのは左投げの右打ちの変わった選手ということとケタ外れの巨体だということだ」(「ドカベン ドリームトーナメント編」2巻126ページ)
この設定は生かしてほしかったな。
3巻の巻頭の登場人物紹介で「右投右打」と書いてあったから単なるミスプリかと思った。
山田がガセネタをつかまされたのか、試合中に利き腕が変わったのか……。
というわけで、今回は作品中で利き腕が変わった選手を振り返ってみよう。
1. 仲根大(無印「ドカベン」)
モジャモジャ頭がトレードマークの仲根は、明訓高校の山田らの1年先輩。
女の子にモテたい一心で野球部に入った仲根は、すぐにレギュラーの座を獲得。
地区大会準々決勝で白新高校と対戦した時、仲根は8番レフトで出場した。
白新の切り札不知火が代打で登場し、インコースを引っ張った。
仲根はフェンスにへばりつき「グローブに入れ~~これをとればスターになれる」と邪念丸出しでグラブをはめた左手を伸ばす。
だが、無情にも打球は仲根のはるか頭上を越えてスタンド入りした。(無印「ドカベン」19巻)
その後、エースの里中が復帰し、その間ピッチャーを務めていた岩鬼がサードへ、サードの微笑がレフトに起用されると、仲根はベンチを温めるようになる。
しかし、関東大会では一塁手としてスタメンに復帰。それを機に左投げに転向したのだ。
賀間率いる甲府学院戦の試合開始前に選手紹介がされたときの仲根の嬉しそうな顔ったらない。
ミットでなく普通のグローブを使っている初々しい点も見逃せない。(無印「ドカベン」23巻)
2. 埴輪進一(「極道くん」)
後に大魔神と呼ばれる強打者に成長する埴輪は、清正高校入部当時は左投げだった。
ホームランボールが民家の窓ガラスを壊さないようにグラウンドの外で守っていたときは、確かに右手にグルーブをはめていた。(第2話「汗と涙寮」)
しかし、地区大会の初戦、レギュラー陣が食中毒で試合に出れなくなり、埴輪、京極ら補欠がスタメンで出場した。
埴輪はキャッチャーとして出場、ミットはもちろん右投げ用だ。(第5話「歩くゴミバケツ」)
水島漫画には、外野と内野で利き腕が変わる選手がまれにいるのだ。
決して書き間違いではない……はず。ですよね、水島先生。
●今後の予想
岩鬼が出塁したことにより、ダブられなければ山田まで回る。
そこでこんな展開を予想してみた。
殿馬が内野安打で一二塁とチャンスを広げ、星王は進塁打で一死二三塁で山田を迎える。
ドルフィンズ看板選手のKジローの交代は考えにくい。
山田との対決でKジローは真の姿を見せる。
テニス、バスケット、水泳など他のスポーツからヒントを得た変則モーションで山田を翻弄する。
コミックス2巻でさまざまなスポーツをしているシーンがあったが、この時のための伏線だったのだ。
そして最後は渾身の160キロで山田を撃破。
試合はまだまだ続く。
さてさて、どうなることやら。
6対6で迎えた延長11回の表、東京スーパースターズのマウンドには両手投げのわびすけこと木下。
迎え撃つ新潟ドルフィンズは3番ジャンボから。
両腕を体の後ろに隠す変則的なモーションから右で投げるわびすけ。
わびすけの踏み出す足で右で投げることを見破ったが時すでに遅し、ジャンボはタイミングを狂わされ、ボテボテのピッチャーゴロに倒れる。
続く4番Kジローにも右で投げたわびすけ。
Kジローはたっぷり引きつけ強打、わびすけを強襲した打球はショート長島がダイレクトキャッチ。
5番フォアマンは初球ライト方向への大ファール。
2球目、わびすけは初めて投げた左で投げ、フォアマンをキャッチャーフライに打ち取った。
11回の裏、スーパースターズは1番岩鬼から。
岩鬼はど真ん中をクリーンヒット。
二遊間を抜けた打球はフェンスを直撃し、岩鬼は一塁に出塁。
サヨナラのランナーが出たところで、2番殿馬が打席に入った。
●ジャンボ、モジャモジャ、大魔神
今回、残念なシーンがあった。ジャンボが右で投げていたのだ。
この試合、ジャンボが初打席を迎えたとき山田はこう言った。
「データがないからどういう打者かわからない…
わかっているのは左投げの右打ちの変わった選手ということとケタ外れの巨体だということだ」(「ドカベン ドリームトーナメント編」2巻126ページ)
この設定は生かしてほしかったな。
3巻の巻頭の登場人物紹介で「右投右打」と書いてあったから単なるミスプリかと思った。
山田がガセネタをつかまされたのか、試合中に利き腕が変わったのか……。
というわけで、今回は作品中で利き腕が変わった選手を振り返ってみよう。
1. 仲根大(無印「ドカベン」)
モジャモジャ頭がトレードマークの仲根は、明訓高校の山田らの1年先輩。
女の子にモテたい一心で野球部に入った仲根は、すぐにレギュラーの座を獲得。
地区大会準々決勝で白新高校と対戦した時、仲根は8番レフトで出場した。
白新の切り札不知火が代打で登場し、インコースを引っ張った。
仲根はフェンスにへばりつき「グローブに入れ~~これをとればスターになれる」と邪念丸出しでグラブをはめた左手を伸ばす。
だが、無情にも打球は仲根のはるか頭上を越えてスタンド入りした。(無印「ドカベン」19巻)
その後、エースの里中が復帰し、その間ピッチャーを務めていた岩鬼がサードへ、サードの微笑がレフトに起用されると、仲根はベンチを温めるようになる。
しかし、関東大会では一塁手としてスタメンに復帰。それを機に左投げに転向したのだ。
賀間率いる甲府学院戦の試合開始前に選手紹介がされたときの仲根の嬉しそうな顔ったらない。
ミットでなく普通のグローブを使っている初々しい点も見逃せない。(無印「ドカベン」23巻)
2. 埴輪進一(「極道くん」)
後に大魔神と呼ばれる強打者に成長する埴輪は、清正高校入部当時は左投げだった。
ホームランボールが民家の窓ガラスを壊さないようにグラウンドの外で守っていたときは、確かに右手にグルーブをはめていた。(第2話「汗と涙寮」)
しかし、地区大会の初戦、レギュラー陣が食中毒で試合に出れなくなり、埴輪、京極ら補欠がスタメンで出場した。
埴輪はキャッチャーとして出場、ミットはもちろん右投げ用だ。(第5話「歩くゴミバケツ」)
水島漫画には、外野と内野で利き腕が変わる選手がまれにいるのだ。
決して書き間違いではない……はず。ですよね、水島先生。
●今後の予想
岩鬼が出塁したことにより、ダブられなければ山田まで回る。
そこでこんな展開を予想してみた。
殿馬が内野安打で一二塁とチャンスを広げ、星王は進塁打で一死二三塁で山田を迎える。
ドルフィンズ看板選手のKジローの交代は考えにくい。
山田との対決でKジローは真の姿を見せる。
テニス、バスケット、水泳など他のスポーツからヒントを得た変則モーションで山田を翻弄する。
コミックス2巻でさまざまなスポーツをしているシーンがあったが、この時のための伏線だったのだ。
そして最後は渾身の160キロで山田を撃破。
試合はまだまだ続く。
さてさて、どうなることやら。