このライブの主役は、楽市JAZZ楽団。
「こーもらんつ16(シックスティーン)」と「こーもらんつ23(トゥエンティートゥリー)」の二つのビッグバンドが存在する。
いすれも公募されたメンバーで構成され、主にアマチュアで、年齢層は10代から60代と幅広い。
16や23の名前の由来は、2010年度に命名された当時のそれぞれのバンドの人数から付けられたそうだ。
「こーもらんつ」とは鵜飼の鵜の意味。講師が鵜飼で生徒は鵜という扱いらしい。
講師は、こーもらんつ16は野々田万照さん、こーもらんつ23は粥川なつ紀さんが務める。
どちらも岐阜を拠点に活躍するサックス奏者で、万照さんは粥川さんの師匠という関係。
万照さんのHP http://www.man-tell.com/
粥川さんのHP http://www.kosamota.com/
今回も3時間以上の長丁場で、3部構成だった。
第1部 こーもらんつ23のライブ
第2部 スペシャルゲスト村井秀清さんを中心としたプロミュージシャンたちのライブ http://www.ne.jp/asahi/shusei/infinite/
第3部 こーもらんつ16のライブ
二人の師匠は、それぞれのバンドの進行や指揮としても参加していたが、その「立ち位置」は全然違った。
粥川さんは、バンドメンバー全員が客に見えるように端によって指揮をしていたのに対し、万照さんはバンドメンバーの真ん前に立ち、さらに踊ったりタンバリンを叩いたりしている。
例えるなら、粥川さんはかわいい子ども達を遠めでそっと見送る母親のようで、万照さんは特等席ではしゃぐやんちゃ坊主のようだった。
さらに、粥川さんが最後まで同じ衣装だったのに対し、万照さんは1部ごとにお色直しした。
今年の目玉の一つは、9歳の女の子も参加していたことだ。
粥川さんの生徒で、「ぷりてぃーこーもらんつ」という高校生以下の5人の女の子のグループの一員として演奏していた。
楽市JAZZ楽団史上最年少メンバーだそうだ。
今回のライブで、演奏しているときの動きの中にプロとアマの違いを見た。
アマチュアのみなさんは、立って吹いているときはほとんどの人が気をつけの姿勢が多い。
一方、万照さんや粥川さんは、腰を振り、ひざを折り、つま先でリズムを取るなど楽器に触れている口や手以外も使い、体全体で音楽を奏でているように見えた。
思えば、僕がバイオリンを弾く時もやはり棒立ちであることが多い。
演奏でいっぱいいっぱいだったり照れもあるだろうが、頭の先からつま先まで全身に音が駆け巡るような演奏をできるようになりたいものだ。
万照さんは、自ら校長となって音楽教室を立ち上げ、後進の育成を熱心に取り組んでいる。
そんな万照さんがライブの途中でこんなことを言った。
「岐阜を音楽の首都にしたい」
音楽をがんばってる人を応援したい、育てたい、一緒に岐阜を盛り上げたいという気持ちがよく伝わってきた。
楽市JAZZ楽団 第5回ぎふジャズフェスティバル
日時:2013年1月20日(日)14:00~17:25くらい
場所:岐阜市民会館
出演:楽市JAZZ楽団(こーもらんつ16、こーもらんつ23)
村井秀清(ピアノ)、土井孝幸(ウッドベース)、新村泰文(ドラム)
野々田万照(サックス、講師、総合プロデューサーなど)、粥川なつ紀(サックス、講師)
セットリスト:(タイトルがわからない曲もありました)
第1部 粥川なつ紀&楽市JAZZ楽団 こーもらんつ23
01. こーもらんつ23のテーマ(野々田万照作曲)
02. Night and Day
03. AFRO BLUE(ジョン・コルトレーン)
04. Misty /with粥川
05. Dear こーもらんつ(野々田万照作曲)
ぷりてぃーこーもらんつ
06. Tenor Madness(ソニー・ロリンズ)
第2部 村井秀清Merged Images
07. father's gift (村井秀清ソロアルバム「In the air,In the water」)
08. 世界ふれあい街歩き main theme (村井秀清「マージド イメージ3」)
09. ???
10. ???(You have betterなんとかと言ったような……。5拍子の曲だった)
11. mountains & breeze (野々田万照「サキソフォニスト」、村井秀清作曲) /with万照
12. Deep Inpact /with万照、粥川
第3部 野々田万照&楽市JAZZ楽団 こーもらんつ16
13. こーもらんつ16のテーマ
14. A Few Good Men
15. Time Check(バディー・リッチ)
16. And Then I Knew
17. ???(グッドモーニング アイなんとか)
18. Second Chance /with万照
19. ???(The Jazz Police?)
アンコール 全員
20. Sing Sing Sing (熱帯JAZZ楽団)
21. September (熱帯JAZZ楽団)
22. ???

