サックス奏者粥川なつ紀さんが、名古屋駅付近のビル内でフリーライブを行った。

粥川さんのHP http://www.kosamota.com/
ジェームス山田の 能ある鷹は頭隠して尻隠さず-粥川なつ紀 3rdアルバムチラシ

1stステージ17時30分前にはイス席はほぼ埋まり、立ち見の人たちがステージを囲んでいた。


開演時間になり、粥川さんら3人がステージに登場。

パーカッションの荒川さんがドデカく長い筒状の楽器をかざすと波の音が聞こえてくる。

1曲目「Close to You」。今年の5月31日、粥川さんがパーソナリティを務めるラジオ番組FMトワイライトでギタリスト小川貴仁さんと即興演奏した曲だ。

その小川さんもこの日のライブにギタリストとして参加している。


FMトワイライトHPはこちら。

PC版 http://www.nhk.or.jp/nagoya-twilight-blog/

携帯版 http://i.nhk.jp/nagoya-twilight-blog/?guid=ON


メンバー紹介の後、2曲目、粥川さんのライブではお馴染みの「Wonderful Smile ~パッヘルベルのカノン」

この曲の聴きどころはギター。

最初じゃら~んと弾いていたバッキングが曲の途中で流れ始め、それに合わせてさらにギターソロを奏でていく。

小川さんが一人二役の活躍を見せたのだ。

どうやら足元の機械を使っていくつかのフレーズを同時に鳴らしていたようだ。


曲の合間にトークがあったのだが、僕を含めたリスナー数人がなっちの一言一言に楽しげに反応していると、さすがに目に止まったらしく、「今回も局地的に盛り上がっています。みなさん、リスナーさんなんですよね」と粥川さんが笑みかけてくれる。

んーーーーーー。

深読みすると、この人たちはラジオを聴いている人→元々サックスやジャズが好きなわけではない→曲や演奏でない部分で盛り上がるかもしれないけど、ジャズファンのお客様は大目に見てあげてね、という意味だろうか。

あながち間違いでもないところが辛いが、ぼちぼちジャズも勉強中だから、許してください。


続いてEARTH,WIND & FIREの「September」

これは昨年9月にエフトワで特集した時の1曲。

僕としてはこの曲は熱帯JAZZ楽団ver.の方が強烈に印象に残っているので、この日聴いた「September」はずいぶん涼やかで穏やかに感じた。


1stステージラストは最新アルバムから「蜜 ~Breakthrough~」

ほほう、この曲で締めるのか。完全に予想外。

そういえば、アルバム発売直後のエフトワで最初に流したのはこの曲だったっけな。


演奏後鳴り止まない拍手に、快くアンコールに応える。

かつてauの着JAZZでダウンロードランキングで1位を獲得したことを報告し、気分を良くしたなっちは意気揚々と「716」(なないろ)を演奏。

この曲はエフトワのオープニングに使われているが、ちょうど番組が始まる18時頃だった。

ナイスな演出だ。


約20分のCD即売&サイン会を経て、2ndステージが始まる。

1曲目はなっちの代表曲「Hummingbird」。安定感抜群。


メンバー紹介をする途中で、荒川さんと会話しているときのことだ。

粥川さん「先日、高校で演奏してきたんだすけど…」

出た!遂に出た、なっち名物「だす」

生で聴けた「だす」ににわかにときめいてしまい、隣の席のなっちファンと「だすって言ったね♪」、「だすが出たよ、だす」と小声で話していると、それがなっちに聞こえたらしい。

「お黙り!」と言わんばかりにそれまでの笑顔が一転しキッとこちらを睨んできた。

リスナーのみなさん、生でなっちのだすを聴けても、過剰な反応は慎みましょう。

ネタでなく、マジカミのこともあるようです。


2曲目は再び登場、略して「ワンダフル~カノン」

こちらはパーカッションが、森の中の鳥を彷彿とさせるような音を聴かせてくれる。

それに呼応してか、なっちも序盤からロングトーンを吹く。

明らかに1stステージとは異なるアレンジ。

ついさっき、粥川さんが「自由に羽ばたきつつ演奏させていただいてます」と言っていたが、まさにそれを実感させる演奏だ。

パーカッションのソロを愉快に眺めるなっちは指パッチンをし始め、さらに乗ってくると両手でパッチンしていた。

前の方の席にいたので、指を鳴らす音もよく聴こえたよ。


3曲目は、「甥っ子が生まれた時に子守唄になる曲がほしくて作った」という「おやすみ」

3rdアルバムに先駆けて、DVD「ar Nu ~ Kosamota De」にも収録されている、タイトル通りまどろみを誘う1曲。

粥川さんは、ふうーーーーっと一息ついてから吹き始め、目をつむったり、伏し目がちに演奏していた。


最後はトリオで演奏するのは珍しいというチックコリアの「Spain」

この曲はヴァイオリンでもよく演奏されるが、リズムが細かすぎて手におえない。

プロの技を見せてもらったよ。


アンコールはやはり「716」

粥川さん「皆さんの手拍子で完成します」とまずは手拍子の練習。

「2、4で手を叩いてください。1、3で叩くのは違います」と釘を刺す。

これを言わないと、演歌チックに手拍子する人が必ず出現するから要注意だ。

演奏中、粥川さんはステージを離れ、客席を練り歩く。

ディナーショー感覚の豪華さを演出し、ライブは幕を閉じた。



粥川なつ紀 ミッドランド・アトリウムコンサート セットリスト

日時:2012年7月10日(火) 17:30~19:00くらい

場所:ミッドランドスクエア B1F アトリウム(名古屋市中村区)

出演:粥川なつ紀(サックス)、小川貴仁(ギター)、荒川B琢哉(パーカッション)

1stステージ

01. Close to You

02. Wonderful Smile ~パッヘルベルのカノン」

03. September

04. 蜜 -Breakthrough-
05. 716


2ndステージ

06. Hummingbird

07. Wonderful Smile ~パッヘルベルのカノン

08. おやすみ

09. Spain

10. 716