マルチプレイヤーきりばやしひろきさんがdashman名義のソロライブを行なった。
きりばやしさんのHP http://www.dashman.org/homepc.htm
名鉄柴田駅付近は、ちらほらオトナな店が立ち並ぶ。
知り合いにバッタリ遭遇して誤解されないように、伏し目がちに早歩きで会場となる@-hill(アヒル)を探す。
いきなり余談だが、@-hillに入ると目に飛び込んできたのは、ガールズデスメタルバンドG∀LMET(ギャルメット)のポスター。
受付にも様々なミュージシャンのCDが並ぶ中、一番上の目立つところにG∀LMET。
このハコに出演したことがあるのか、店としてはこのバンドを推しているようだ。
G∀LMETのHP http://galmethp.web.fc2.com/top.html
話をきりばやしさんに戻す。
このライブハウスは、普段はスタンディングが多いのかもしれないが、この日のdashmanはフロアに椅子がずらりと並べてある。
dashmanライブは、コンサートというより一人芝居+生演奏というスタイルだから、立ち見には向いていないのだ。
開演待ちをしていると、FMトワイライトのあるリスナーさんと再会。
これも前火曜担当のきりばやしさんが結んでくれた「エフト輪」だ。
ちぃぼーさんのエフトワデビュー前の秘話も聞けたりして盛り上がっていると、フロアが一気に暗くなり、10分ほど遅れての開演となった。
ステージ中央の背もたれのない椅子を囲むように、左側にキーボード、右側にドラムセット、その前にアコースティックギターが置かれている。
暗がりのステージはその楽器たちだけが照らされており、そこにきりばやしさんが無言で現れる。
金髪?で肩まで伸びた髪のカツラを被っている。
楽屋にあったから急きょ使ってみたそうだ。
昨年11月の名古屋のライブでは、その店のポップコーンが気に入ったとかで、本番中もポップコーンを頬張りながらライブをしていた。
その日、その土地、その店の特徴も生かしながらライブするのがdashmanのスタイルのようだ。
dashman showは誤解を恐れずに言えば、喜劇に近い一人芝居風の漫談に音楽の生歌・生演奏を織り交ぜる個性的なライブ。
今回の「ghost」はdashman showシリーズでは古い演目だそうだ。
文字通り幽霊をテーマに、実話、雑学をベースに笑える小ネタを織り交ぜてくる。
昨年観た「密室」は様々なシチュエーションの話がありバラエティ豊富、「ghost」はステージの照明がずっと同じ状態で雰囲気の統一感がある、といった印象を受ける。
一方的にネタを見せ続けるのではなく、時々客の反応を伺いながらアドリブを交えるのも笑いを誘う。
僕を含め名古屋のファンも楽しみ方がわかってきたようで、今回はあちこちで遠慮なく笑い声が起こっていた。
演奏ではドラムを叩きながらギターやキーボードを弾くスタイルは健在。
小脇にスティックを抱えて鍵盤を弾く姿があれほど絵になるミュージシャンはいない。
前日にラジオ「FMトワイライト」にゲスト出演したとき、アコギで弾き語りした「ブルースメン」を予告通りピアノバージョンで披露。
一人芝居の区切りに音楽をはさむとステージがビシっと締まる。
カーテンコールで登場したきりばやしさんは、会場となった@-hillが、きりばやしさんのオーダーに応え、常備していないキーボードを借りてきたり、ミラーボールを急きょ取り付けたことが明かした。
やるね、初めて来たけど、このハコの心意気が気に入ったぞ。
終演後、きりばやしさんと話をしたら「(エフトワへの)お便りありがとう」とのお言葉をいただいた。
3月30日(金)の放送ではボツになったが、ちゃんと読んでいてくれたようだ。
あるリスナーさんが「ライブがあるときはまたエフトワに来てください」と言うと、きりばやしさんは「あの番組のゲストは2ヶ月くらい先まで決まってますけど、できるだけそうします」と答えていた。
次回の名古屋でのきりばやしさんのライブは、5月25日(金)のdashman showがあるが、その前に黄金の手のメンバーとしても来るかもしれないそうだ。
こちらも要チェック。
黄金の手のHP http://ougon.world.coocan.jp/ ←いきなり音楽が流れるので注意
きりばやしひろき dashman show "ghost"
日時:2012年3月31日(土) 19:10~21:15くらい
場所:@-hill(名古屋市南区)
セットリスト:ブルースメン ほか
