あの男が新潟出身だということを忘れていたよ。
2012年3月29日、水島新司著ドカベンシリーズが最終章に突入した。
今回は第4シリーズ「ドカベン スーパースターズ編」の続編で、セ・リーグに新たに2球団が誕生し、両リーグとも8球団ずつになったところから始まる。
パ・リーグのオリジナルチームは、山田、岩鬼ら明訓高校OBを中心とする「東京スーパースターズ」と不知火、犬飼三兄弟らライバルキャラを中心とする「四国アイアンドッグス」。
セ・リーグのオリジナルチームは、野球狂の詩のよれよれ18番岩田鉄五郎監督率いる「新潟ドルフィンズ」と明訓OBの微笑三太郎監督率いる「京都ウォーリアーズ」。
どちらの監督もまさかの起用。
しかも、岩田の鉄っつぁんが登場するのに、メッツが存在していない設定はファンとしては衝撃的。
さて、気になる新球団の選手の一人が第1話で明らかになった。
鉄っつぁんが目を付けた新潟出身の大投手、それはなんと、「光の小次郎」から新田小次郎!
「光の小次郎」は実在の球団、選手は一切登場せず、架空の12球団だけでプロ野球の問題点が描かれていて、水島作品の中でも異彩を放っている。
主人公の小次郎は、高校時代、甲子園大会の決勝で160kmの速球を投げ、プロ入り後DH制ありなのに9番ピッチャーとして出場したり、オールスターでエキサイテドリーグの猛者を相手に、一度もバットにかすらせず9人連続三振という前人未到の偉業を成し遂げている。
ドカベンとはまったく別世界だから、ドリームトーナメント編への登場はないと思っていた。
小次郎vs山田の対決を思うと、胸の高まりが抑えきれない。
問題は、あの球を受けられるキャッチャーだな。
別世界で、なおかつ別の出版社のキャラが登場できるなら、他の作品のキャラの参戦も期待できる。
ぜひ実現してほしいのが、「あぶさん」からあぶさん、「ストッパー」からトップバッターでストッパーの三原心平。
ドカベンシリーズに登場した山田の中学時代からのライバルでアメリカ留学の経験もある小林真司や「ダントツ」から左右投げの荒木新太郎の復活も大いに期待。
そろそろプロ入りしてもいいのではないか?「極道くん」から大器晩成の京極道太郎、「おはようKジロー」から走・攻・守三拍子揃った岡本慶司郎、「朝子の野球日記」から高速スライダーの櫟(あららぎ)朝子。
時代設定が違いすぎるから、さすがにこの辺は無理かな。「白球の詩」、「虹を呼ぶ男」、「ブル」。
マニアックに短編からも登場もあるかも。
いっそのこと、オリジナルキャラだけで独立したリーグを作ってほしかったな。
あ~~~、考えるだけで楽しすぎる。
ドカベンシリーズ連載開始40周年おめでとう!
水島先生、応援してます!