声優として活躍するますみんこと浅野真澄さんは作家としての顔も持つ。
作家とし活動するときは「あさのますみ」と表記している。
ますみんのHPはこちら。 http://www.masumin.net/
ますみんを知ったのは堀江由衣ちゃんら声優5人組ユニットAice5(「あいす」)。
ますみんが作詞した「ふりふり」は名曲だと思う。
作家としては児童小説でデビューしたますみんは、エッセイも書いている。
タイトルは「ひだまりゼリー」。キャベツを被った赤ちゃんが目に焼き付く。
このエッセイを読んだ人の感想をツイッターでよく見かけ、興味が沸いた。
ますみんは毎日のようにそんな感想ツイートを見つけるたびリツイートしているので、どんどん読みたくなってしまったのだ。
通販で買ったらありがたいことにご本人のサイン付きをゲット。
名前の他に一言メッセージが添えてあるのが嬉しい。
子どもの頃に家族と触れ合ったエピソードを中心に20数話収められている。
前評判どおりおばあちゃんの思い出は胸や目頭が熱くなるような泣ける話も多い。
でも、そんなほろっとする話より、クスっとする話の方が印象に残った。例えば……
まくらちゃんの思い出
幼い頃弟が大怪我をして何針も縫うことに。そのとき弟が姉や医者にせがんだこととは……
給食の時間
「給食を残すのを禁止。時間内に食べきれなかったものは、全部一緒にビニール袋に入れて、食べ終わるまで許しません」。先生にそう言われたますみん達クラスのみんながとった行動とは……
どれもやわらかい表現で、光景が浮かぶ話ばかり。
映画を見ているような錯覚をするシーンもあった。
ますみんの文章は初めてちゃんと読んだけど、この一冊だけで僕の好きな作家の仲間入りを果たしたぞ。
角川書店のホームページでは、このエッセイの最初のエピソード「おりがみ」を途中まで読むことができる。
ちょうど話が展開し始めるところで切れている。やるな、角川。
http://www.kadokawa.co.jp/bunko/bk_detail.php?pcd=201104000461

