FM愛知では21時から「YAK.の四葉のクローバーあげる」という番組が放送されている。

パーソナリティはYAK.(やっく)といういとこ同士の女性二人組ユニット。

ある時ラジオをつけたら、この番組のエンディングテーマ「Dear...」が流れていた。


ジェームス山田の 能ある鷹は頭隠して尻隠さず-Dear...

「Dear...」のPVはこちら http://www.youtube.com/watch?v=kmYeTUJXXo8


初めて聴いてすぐに気に入った名バラードだ。

震災直後、ACのCMでこの曲のピアノソロバージョンがよく流れていたから、サビのところは聞き覚えのある人もいるかもしれない。


そんなYAK.が7月10日、名古屋で2度目のワンマンライブを行なった。

YAK.の公式HPはこちら。 http://www.yak-web.com/


開演の15分前、突然場内にラジオ番組風の放送が流れる。

名古屋でワンマンができる喜びが伝わってくる。

ある曲でタオルを振るから全員用意しておいてね、とかも言っていた。


18時に開演し、バンドメンバーに続いて、あー坊ことギターあさみゆーsanことボーカルゆうみが登場。

1曲目「いちばん星☆」で早速予想外のことが起こる。

ファンのみなさんが曲に合わせて手拍子をしている。あせる

ほほう、僕にはバラードに聴こえるのだが…。

この後もミデュアルバラードやスローバラードが何曲もあったが、ほとんど手拍子付きだった。

バラードは物音を立てずに聴くものだと思ってただけに、カルチャーショック。

そんな感じでYAK.ワールドは和やかに進んでいく。


ゆーsan「なごやっく-TWO-、楽しんで帰ってください」と高々とピースサインを掲げ、2曲目アッパーな「2人乗り、帰り道」で一気にフロアの体温を上げる。


「泣き虫ヒーロー」「矢印」ではサックス、トランペット、トロンボーンのブラス隊が加わり、一層賑やかに。


このライブで初披露となる「プラネタリウム」はアコギ2本とボーカルによる片思いの気持ちを綴ったバラード。

あー坊は1コーラス目のAメロだけ指弾きのアルペジオで、Bメロ以降はピックでのカッティングで弾いていた。

2コーラス目になると、ゆーsanのボーカルにあー坊のコーラスが重なる。

「あなたが好き でも…」という歌詞はなんとも余韻が残る。


バラード「いつだって」は歌い終えたゆーsanが右手を胸に当て深くおじぎをした。

この2曲は手拍子が起きなかった。

静寂だからこそ交わしあえた思い。

YAK.の思いをファンが受け止め、それがYAK.に伝わる。

会場が一体となったのを実感できた瞬間。


「ラブゲーム」を境にライブは後半戦に突入。

この曲では、ホイッスルの後、それぞれ「Y」、「A」、「K」の一文字を作ったブラス隊の3人に拍手が沸き起こる。


「プラス+」ではお待ちかねタオルのコーナー。

ゆーsanもファンもブンブン振り回す。

ワンコーラス終わると、ゆーsan「休憩、休憩」とタオル回しを休むよう言ってくれた。

助かった。全力で回すと結構疲れる。

その後、ゆーsanとあー坊がそれぞれハンドタオルを投げてきた。

最初にゆーsanが投げたタオルを見事ゲット!

しかも直筆メッセージ付き。

こちらこそ「ありがとう」と言いたい。ドキドキ


「クレヨン」では、ゆーsan「これはI LOVE YOU、YAK.のサインです」とパーの形から中指と薬指を曲げた手の形を作って見せる。

ファンもその形を作り、右に左にと大きくゆっくり振り、曲に彩りを添える。


ゆーsan「YAK.が一人じゃないと思えるのはここにいるみんながいてくれるからです」と最後の曲「メッセージ」が始まる。

1コーラスを終えた頃、ふとあー坊に目を移すと瞳がうるうるしている。

思い入れのある名古屋でワンマンをできて胸がいっぱいだったことだろう。


アンコールに応えて出てきた二人を待っていたのは会場中に数多く灯った緑色の明かり。

入場時にあるファンの人が配っていたサイリウムをみんなで振っていたのだ。

どのタイミングで使うのか聞いていなかったから、すっかり忘れてた。

慌ててポキリと折って僕も振ったよ。


曲に行く前に、プレゼントの抽選が行われた。

中当たり2つ、大当り1つとかなりの狭き門だった。

プレゼントはどうやら撮り下ろしの生演奏のDVDらしい。

抽選の結果は!?

……。

淡々と終わってしまったな。

イマイチ盛り上がらなかったような。

ハズれたからひがんでるわけじゃないぞ。


san「『涙』という曲のアレンジを変えられたのが嫌で、ここell FITS ALLまでスタッフさんに直談判に来たことがありました」と思い出を語る。

ワンマンの会場にここを選んだのはYAK.のこだわりだったのだ。


そしていよいよ「Dear...」

ゆーsan「名古屋のために作った曲です。これからも赤い糸を大切にしてゆきたい」と語った。

ゆーsanは最後のサビでステージの一番前まで歩み寄り、一人一人に語りかけるように大切に歌ってくれた。


YAK.@ell. FITS ALL 「なごやっく -TWO-」

2011年7月10日(日) 18時~20時 セットリスト

01. いちばん星☆

02. 2人乗りの、帰り道。

03. 夢 ~まっすぐに~

04. 泣き虫ヒーロー

05. 矢印

06. 約束

07. プラネタリウム(新曲)

08. いつだって

09. いつの日か笑って

10. ラブゲーム

11. あめchanあげるし泣かんといて

12. プラス+

13. クレヨン

14. メッセージ


アンコール

en1. Dear...

en2 Happy Birthday