ポーランドの朝は早い

スーパーマーケットは、朝6時に開店する。

なので、早朝もバスはしっかり動いていて、

最寄りバス停の駅行始発は5時4分。

 

自宅から駅までの移動はバスで12分程度。

列車の発車は7:36だけど、余裕をもって6:34で出発

 

というのも、アパートの鍵カギに問題があり

鍵が回らなかったり、抜けなかったり

ピクリともしなくなるので、ちょっと怖い。

焦ると、もうパニックになるくらい💦💦

 

列車に乗り遅れるわけにはいかないから、

慎重の上にも慎重を期してバスの時間選択。

 

拍子抜けするくらい問題なく鍵が回り、小旅行へGo!

 

6:30分前にバス停に着くと、すでにバス待ちの人数名。

やっぱり、もう働きに出る人がいるのね。

 

バスは予定通り到着し、バス停から駅まで、徒歩2~3分

出発まで30分以上前なので、

電光掲示板の表示は、まだ。

 

2人で待合室に並んでduolingo

朝のレッスンを15分終えたあたりで、再度確認に行くと

ブロツワフ行は3番ホームと表示されていた。

ホームまで行くと、ジェロナ・グラ中央駅始発なので

列車はすでに待機中。

 

 

ポーランドの列車、ぎりぎりまで、

出発ホームが変更になる事があるので

必ず、車体の行先や、車体番号を確認すること必須。だそう。

 

フランス滞在中は、サン・ラザール駅をよく利用した。

出発ホームは大体決まってたけど、

たまーに、いつもと全く違うホームってことがあって

バタつくことがあったから

 

言葉もできない初の国鉄旅行

(まあ、ココに来た時はベルリンから国鉄利用だったけど…)

無事乗車するまでは緊張した!

 

日本の一昔前か、ふた昔前のJR(国鉄)の列車って感じ

車内の画像を撮り忘れたけど、

暖房は、窓側足元のヒーターがあり、そこだけ暖かい。

ブロツワフまで、延々と続く林や森、畑

時折、工場や、小さな町。

目を見張ったのは、石炭を積む貨物列車の長さくらい。

(ポーランドは石炭火力です)

ブロツワフの駅の2つ前のブロツワフ・スタジアム駅辺りから

急に街になった印象。

 

乗車した電車、お手洗いの位置がわからなくて、

どうしよう・・・💦と

思っているうちに、ブロツワフ中央駅に着いた。

 

さあ、駅でお手洗いへ!

駅の案内表示は”WC”なのでわかりやすい。表示通り進むと

 

おっと!?有料トイレだ!4zl

 

コイン、持ってないよ!!

あ!!クレジットのタッチ決済もできるみたい。

だけど、どうするんだ!?

とあたふたしていたら、親切な人が、

「スタートを押して始める」と教えてくれた。

 

ホントにポーランド人優しい!

 

トイレ内にシャワー室もあった。16zl使い方はわからないけど。

 

駅構内に観光案内所があり、地図をもらった。

日本語の案内もあって、英語も普通に通じて、

さすがに観光都市でもあります。

駅構内は、10時半というラッシュ時ではないと思われる時間帯でも

ジェロナ・グラでは見ない光景

ブロツワフ・中央駅(Wrocław Główny:ヴロツワフ グウォヴニィ)

の文字がなかったら、お城のようです。

 

さあ、街歩きの開始です。外気3℃寒い!!けど

雨の予報だったのに、何とか持ちこたえているのがうれしい。

 

アパートには、古い地球の歩き方(2015~16)があり

また、ネットで検索しても、プリンターが故障していて印刷不可

なので、その地球の歩き方と、貰った地図が頼り。

(携帯は、プリペイドなので、使い過ぎると無くなっちゃうので)

 

駅⇒中央広場 市庁舎 パン・タデウシュ物語博物館 

⇒昼食 Kuna Chata ⇒ブロツワフ大学⇒オストルフ・トゥムスキ

⇒ブロツワフ大学⇒駅

グーグルマップによると5.5Km歩いたことになってるけど

美術館、博物館を利用してるので、7~8Kmは歩いたんじゃないかな。

 

駅を出て、ピウスツキ通り(ul. Marszałka Józefa Piłsudzkiego

ウリツァ マルシャウカ ユゼファ ピウスツキエゴ)

を渡り、左折して進むとシフィドニツカ通り(ul. Świdnicka)交差点で

ほぼ等身大と思われる像群が目に入った。

お勉強せずにここに来たことを後悔、いったいこれは何だ??

 

匿名の歩行者(Pomnik Anonimowego Przechodnia:ポムニク

アンノニモヴェゴ プシェホドニャ)」という

イエジー・カリーナさんの作品で、ブロツワフ観光局のサイトによると、

ポーランドの苦悩の象徴、すなわち「昏睡状態のひしゃく」

であるとご本人が説明したそうですが、Nicoleの単純な脳では理解できない。

 

もう少し調べると GURU Podróżyというサイトにあった説明では

(原文を日本語にグーグル翻訳したそのままです)

 

この彫刻は、さまざまな解釈が可能です。

最も一般的な解釈は、戒厳令の期間を指します。

地上に降りてくる人物は、地下に潜り、秘密裏に体制に反対する社会の象徴です。

 

と書かれたものを見つけて、納得。

道を渡ったところにも、同じようなサイズの像群が見えたけど

潜っていく人達⇒出てきた人達を表現しているのですね。

表情の違いとか、見てみたかったです。

 

ココは、迷わず右折しました。

ポーランド王国の初代国王 ボレスワフ 1世の騎馬像。

ポーランド諸邦を統一し、欧州の一大強国へと飛躍させた英雄で

ポーランド人の祖先の誇りだとか。

 

1841年に完成した、ブロツワフオペラ劇場では、

リヒャルト・ワーグナー、リヒャルト・シュトラウス、

ヴィルヘルム・フルトヴェングラーなどが指揮を執り

ニッコロ・パガニーニ、アントニ・ルービンシュタイン、

フェレンツ・リストなども演奏した名門

立ち止まっていると寒いので、どんどん進みます。

 

地球の歩き方、記載通り。

地下に潜って、100m弱程度で地上に出ると、旧市街地。

クリスマスマーケットの準備中で、何とも残念な光景。

(左上:旧市庁舎 右上:地下道、下左右:中央市場) 

 

眼でみると、いらないところをできるだけ除外するから

ここまでひどくない印象だったのだけど…ね。

ジェロナ・グラの市街地にも、小人が沢山いるけど、63体

ブロツワフは250体以上で、何体あるのか把握できていないそうです。

市庁舎のそばには、働く消防士とその近くで休んでる(サボってる?)

のがいたり、ブロツワフ大学の近くには、教授先生の小人がいたり

探しながら歩くと、きっと1日あっても足りなさそう。

 

1980年にポーランドの政党が、当時の政治に対して

オレンジ・オルタナティブ運動」(デモ)のため

風刺のために”お父さん小人”を置いたのが始まりということなんだけど

そのお父さん小人は探せなかった。残念。

 

 

旧市庁舎は、もともと平屋だった建物を、約250年(13~16世紀)

かけて拡張していった、後期ゴシック様式の建造物。

ゴシック様式の1階ホールには、ブロツワフ出身の著名人の胸像

階段をのぼると、ホールがあり

隣の部屋には大きな陶器のストーブ。Nicoleの背丈の2倍くらいありそう。

 

評議会室の天井、窓はかすかな色ガラスがはめ込まれ

窓の外の景色もわずかな色味を感じます。

 

次は、

ロマン派詩人 アダム・ミツキエビッチの長編抒情詩

「パン・パデウシュ」の博物館です。

アダム・ミツキエビッチは、日本では有名でありませんが

ポーランドでは

生誕200周年の記念硬貨が発行され、ワルシャワには銅像。

パリやイスタンブールにも博物館があるのだとか。

1998年に日本でも公開された『パン・タデウシュ物語』

(監督:アンジェイ・ワイダ)いつか見れるといいなと思います。

最初のサロンでは、ショパンのピアノ曲が流れていて

何でだろう??と思ったら

ショパンが、アダム・ミツキエビッチの詩に曲を付けたことが

あったとのことで、

ミツキエビッチが病に伏した時、ショパンがピアノを弾いて

癒したこともあったそうです。

また、ナポレオンの妻のジョセフィーヌの肖像もあったけど

ピンぼけ!

 

書庫や、原稿もあり、ポーランド人にとっては、必須の博物館でしょう。

若い人が沢山来ていました。

博物館は、アプリを使って説明が見れたり、

(日本の住所のグーグルアカウントではインストールできなかった)

タッチパネルで説明言語が変更できたり、ハイテクでした。

 

お腹もすいてきたところだし、昼食です。

地球の歩き方にあった、Curma Hata(クルナ・ハタ)

が近いので、そちらに向かいます。

 

途中には、石畳の通りに、なかなかの大きさの動物たちの像があり、

卵や、糞まで表現されていました

通りには、アクセサリーや、絵などのショップが並んでいましたが

”Jatki”通りという名前で、お肉屋さんを指し

13世紀には、肉屋が並んでいたようです。

🐷くんの前のプレートには、「屠殺動物に敬意を表して」

記されていて、なかなかシュールです。

程なくして、お店に到着。

 

メニューには、地球の歩き方の平日定食がありませんでした。

やっぱり、2015~16じゃあ古すぎるよね。

 

ステファンはキノコのスープをチョイス

Zupa Grzybowa:ズパ・グジボヴァ 

Zupaがスープ、Grzybowaがきのこ。です。

Nicoleは、かねてから、作ってみたいと思っている

Gołąbki:ゴウォンプキ ポーランドのロールキャベツ。

ゴウォンプキには、お米が入っています。

ステファンのスープには、キノコがた~っぷり

どちらも、とっても美味しいけど、ボリューム満点(すぎ)

これは、地球の歩き方の情報通り。

ステファンの、食器型のパンも、とても美味しくて完食したいんだけど

お手拭きもないし、その手どうする問題で途中で断念してお会計。

74zl ≒2700円は、悪くないです。

 

次に向かうのは、ブロツワフ大学。

1702年に設立された、ヨーロッパでも歴史のある大学。

ちなみに日本で一番古い大学は東京大学で1877年と

2世紀近く違うのだ。

中にはいてみると、人がいっぱい並んでいて

次を目指します

 

オドラ川の河畔を歩いて、目指すのは洗礼者ヨハネ大聖堂。

塔から眺めるブロツワフの景観は最高とのことで楽しみラブラブ

 

オドラ川は、チェコからポーランドを流れ、全長854Km

そのうち187Kmはドイツとの国境を流れ

ベルリンから、ジェロナ・グラに列車で入った時も見た川

ポーランドでは2番目に長く、日本で一番長い信濃川367Kmの倍以上

左手にピアセク島を左手に河畔を進むと(画像上)

先に洗礼者ヨハネ大聖堂の二つの塔が見える(画像下左)

ピアセク島は、

河畔側のお散歩コースの様につくられてる道を進むと

右手には、船着き場が並び、寒くない時期なら遊覧船がでます。

 

橋には、愛を誓い合った恋人たちの南京錠がずらり。(画像下右)

鍵をオドラ川に投げるのだとか…掃除はどうなってる?

(左:聖十字架教会 右:洗礼者ヨハネ大聖堂 上祭壇と中の様子)

洗礼者ヨハネ大聖堂は、団体の見学者と一緒になってしまい

おまけに工事中で、お天気も悪いので、ステンドグラスも

正面の祭壇の以外は、暗くて、見えないし

尖塔にのぼるところも、不明

(後で確認したら冬場は登れないらしい。旅行の前準備は大切!)

 

なので、大学に戻ることにした。

ブロツワフ大学の博物館 ファサードも歴史を感じます。

建物の頂上は、気象台になっていて、気象情報を記録している

そうです。

 

チケット売り場は、随分落ち着いていて、全部で10人いるかどうかぐらい

チケットは、4つある展示のうち、いくつ見学するかで料金が設定され

4つ:20zl  3つ:18zl  2つ:16zlと細かく決められていた。

「4つ見学します!」というと

「時間的に無理よ!2つだけ。アウラとタワーか、アウラとインペリアルか、

アウラとオラトリウムか」と言われて

どうやらアウラは必須らしい。そして、教会で街を見下ろせなかったので

アウラとタワーを選択。

 

それにしても親切ですね。2つしか見る時間がないよって教えてくれて。

まずはアウラ(Aula)に向かいます。階段をのぼって左の部屋。

正式には、Aula Leopoldina(アウラ・レオポルディーナ) 

アウラは、18世紀に建築された、バロック様式の講堂で、

ヨーロッパにおいても最大規模。

第2次世界大戦の被害を受けていないのは、当時ドイツ領だったからかな。

大学の卒業式等のセレモニーや市の公式行事等が行われたり、また、

音響が素晴らしいため音楽コンサートのステージにもなるのだとか。

それにしても、ココが、大学の講堂というのが驚きです。

 

次は、タワーに向かいます。階段をのぼります。

結構な高さまで上っているのは、足が悲鳴を上げているのでわかります(笑)

 

屋上の前には、天文器具などの展示があったけど、

画像、一つも撮ってなかった!!

 

外の景色へのワクワクのせい?足の疲れのガクガクのため?

タワーからの眺め。洗礼者ヨハネ大聖堂からの眺望と比較することは

できませんが、十分。

まだ、16時ちょっと前ですが、ブロツワフの駅に向かいます。

日の入りは16時くらいなので、灯がともり始めています。

ブロツワフは、学生が多いので(ブロツワフ大学だけで26000人)

金曜日の夕方は帰省する学生さんも多いので、混雑するようです。

今回の旅で、一番混雑したホームでした。

駅に着いたら、案内の電光掲示板の確認は必須です(右下)

 

リグニツァのホテルHotel Kamieniczkaに到着した時は、

完全に日が暮れていました。

 

ホテルにレストランもあって、メニューはピエロギとか書いてあるけど

軽くていいよね?ピザを1枚とってビールくらい??と

Googleマップを頼りに、出かけてみました。

 

すこし先にCarrefour・Marketの文字!

そちらに向かうと、ショッピングモールになっていて、

日本でいうか1階にちょっと小ぶりのカルフールがあり、その前に

Benvenuti In Italiaというイタリアンレストランがあって

「2人です」とお店の人に伝えると、

「席がありません」とのことで残念。

カルフールで、パンと、カマンベールチーズそして

ちょっと奮発チェコのピルスナービールを2本。

を選んでホテルへ帰ります。

部屋の広さは十分すぎるくらいです。

ポーランドは、浴槽付きのホテルは、殆どありません

というか、私たちが選ぶクラスのホテルでは…ですね。

 

このホテル、清潔感も、部屋の雰囲気も、★5つだけど

何しろWi-Fiが届きにくくて、翌日の調べものとか

ちょっと困りましたが、翌朝は、予想以上の光景となりました。