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あみぃ のブログ

基本好きなことや思いついたことを書いてます。

仮面



風馬はオポッサムを追いかける。
隣まで近付いた時、オポッサムはスピードを上げた。
こいつ…わざとあげた?
眉を顰め、横に並びオポッサムの顔を見ようと近付こうとするが中々近付よらせない。
 スピード上げ過ぎじゃないんか。
オポッサムは、トラックとトラックの間を通ったり、歩道すれすれで曲がったりして、捕まえ辛い。
女やのにえらく腹立つやっちゃな。
そう思いながら赤のバイクを狙い走る。

「では、咲間さん。先に接待の『リアルほっと』行ってますね」
「はいはい。お願いしますよ」
同僚に手を振り別れをつげ、同僚は車で先に居酒屋に行く。咲間は腕時計を見る。
「間に合いますかね。仕事早く終わらせないと」
肩を回し会社の中へ入ろうとした瞬間、キキキーッと激しい音が聞こえて振り返ると、風馬が赤いバイクを追いかけて目の前を通り過ぎる。
目を丸くして、咲間は目を擦る。
「今の…オポッサムのバイク…」
呟き、道路に近付き通り過ぎた方を見た。
もう見えない所にいる。
「気のせい…ですかね?」
咲間は、若干気にしながらも重い足取りで残っていた仕事を終わらせ、『リアルほっと』へ向かった。
『リアルほっと』に居たのは、接待の会社の社長と同僚だけだ。
ラビットとオポッサムが居なかった。
違和感を感じながら居酒屋のおじさんとコンタクトを取るが首を振り何も知らない様に思う。
はぁ~。
またウサギさん逃がしましたね?となると、さっきオポッサムを追いかけていた人物が、ラビットの本当の顔…初めてなんですよね。
今日会う予定なんですが、若いっていいですよね。
咲間はそう思いながら腕時計を見る。
23時30分…。
「ところで社長。ゆっくり飲んで行って下さいね」
接待先の社長にペコペコしながら笑う。
「いや~さすがだ!これからもよろしく頼むよ」
いい酒と褒め具合に気を良くしバシバシ叩かれながら苦笑する。
OREHの集まりがなかったら早く帰りたいものなんですがね。