人間は様々な「体験」を通して肉体的だけでなく精神的にも成長していく・・・


 これは食べ物によって肉体が成長していくのと、とてもよく似ている・・・というか、まったく同じなんだ。


 人間が口に入れた食べ物の量・・・


 それが「体験」だ。


 しかし、人間の体は口に入れただけ全部の栄養を摂取できるつくりには、残念ながらなっていない!


 体調や食べ合わせ、あるいは食べ物の種類や調理法など、様々な理由で体内に吸収し身につける率は大きく変わってくる!


 人間にとって重要なのはもちろん・・・食べた量ではなく・・・摂取できた栄養の量だな?


 この摂取できた栄養の量・・・これが「経験」だ!


 栄養のあるものをいくら腹に詰め込んでも身につかなくては、何の意味もない!栄養のない食べ物もあれば・・・体に悪い食べ物もある。


 そして、食べ物が・・・生き物の掛け替えのない命であり・・・


 お百姓さんや様々な人の手によって運ばれる大切な糧であるのと同じ様に・・・体験もまた、目に見えにくい様々な犠牲によって支えられている貴重な糧だ。


 世界に感謝して大切にいただき・・・決して粗末に食い散らかしてはならん!


 じっくりとそしゃくして、しっかりと摂取する!それが、体験を喰らう者のつとめだ!




 「体験」を分母に・・・「経験」を分子にして・・・出た答えの数値を仮に「経験率」と呼ぶことにしよう・・・(経験/体験=経験率)



 そしてこの「経験率」の高さを・・・自分や他人の生き様をはかるひとつの目安にするといい・・・