旧暦では、月の満ち欠けを見ればおおよその日付がわかります。
また、三日月や十日夜は別として、月の和名が望から月の新月までたくさんあるのは、かつて日本では、観月や月待ちの習慣が定着していたことを示すものです。




jamcrackerさんのブログ May the Force be with you!!-i.jpg新月‐しんげつ‐
旧暦で1日(朔)の月。
月は太陽と同じ方向にいてほぼ同時に動くので地球からは見ることができない。



jamcrackerさんのブログ May the Force be with you!!-i.jpg三日月‐みかづき‐
旧暦で朔の日から数えて三日目の月。
日没前、西の空に浮かぶ。太陽を追うように西に沈む。
だいたい月はこの頃から見え始める。



jamcrackerさんのブログ May the Force be with you!!-i.jpg上弦‐じょうげん‐
朔と望の間の半月。弓張りとも呼び、旧暦7日頃の月。
日没前の夕方頃から南の空で見え始める。



jamcrackerさんのブログ May the Force be with you!!-i.jpg十日夜‐とおかんや‐
旧暦で毎月10日の月。特に十月十日の月をいうことがある。
午後間もなく昇るが見え始めるのは夕方頃。




jamcrackerさんのブログ May the Force be with you!!-i.jpg十三夜‐じゅうさんや‐
旧暦で毎月13日の月。特に九月十三日の月をいうことがあり、各地で観月の宴が行われる。




jamcrackerさんのブログ May the Force be with you!!-i.jpg待宵月‐まちよいづき‐
旧暦毎月14日の月。十五夜の前の月であることから小望月とも呼ばれている。




jamcrackerさんのブログ May the Force be with you!!-i.jpg十五夜‐じゅうごや‐
毎月15日の月。特に八月十五日は中秋の名月で知られる。
必ずしも満月とは限らないが、一般的に満月という。


jamcrackerさんのブログ May the Force be with you!!-i.jpg望‐もち‐
満月。満月は純粋に天文学的な事象で、旧暦で何日の月とは特定できない。
月は公転速度が一定ではないためで、だいたい旧暦15日から17日。




jamcrackerさんのブログ May the Force be with you!!-i.jpg十六夜‐いざよい‐
旧暦で毎月16日の月。
十五夜より月の出が遅くなる様をいざよい(遠慮がち)と呼んだ。





jamcrackerさんのブログ May the Force be with you!!-i.jpg立待月‐たちまちづき‐
17日の月。日没後、立って待てる頃合いに月の出があることから。





jamcrackerさんのブログ May the Force be with you!!-i.jpg居待月‐いまちづき‐
18日の月。さらに月の出が遅くなり、しばらくしてゆっくり待つうちに出るところからこう呼ばれている。





jamcrackerさんのブログ May the Force be with you!!-i.jpg寝待月‐ねまちづき‐
19日の月。臥待月(ふしまちづき)とも呼ばれ、寝て待つくらい月の出が遅くなるところからこう呼ばれている。月の出は20時から21時ごろ。




jamcrackerさんのブログ May the Force be with you!!-i.jpg二十日月‐はつかづき‐
毎月20日の月。更待月(ふけまちづき)とも呼ばれ、月の出は22時前後。





jamcrackerさんのブログ May the Force be with you!!-i.jpg下弦‐かげん‐
望と朔の間の半月。
旧暦22日から24日ごろの月。下つ張りともいう。





jamcrackerさんのブログ May the Force be with you!!-i.jpg二十三夜‐にじゅうさんや‐
旧暦で23日の月。下弦の頃の月。
真夜中に昇る。月待ち行事として各地に伝わっている。





jamcrackerさんのブログ May the Force be with you!!-i.jpg二十六夜‐にじゅうろくや‐
26日の月。日の出前、東の空に舟の形をした細長い月が昇る。





jamcrackerさんのブログ May the Force be with you!!-i.jpg晦日‐みそか‐
つごもりともいい(月が籠るが転じて「つごもり」という)、旧暦で毎月30日の月(末日=小の月の時は29日)。
肉眼で見ることができない。





月の出は、平均50分ずつ遅れます。満月以降の月の出の遅れを立待ちとか寝待ちと待ち詫び愉しんだのでしょうお酒
二十六夜の月となれば、月の出は朝方近くに昇り、日の出と共に見えなくなってしまいます。このわずかな瞬間のために時間を惜しまず月を愛でる。当時の人々は風流ですねニコニコ



月の出を肉眼で見ることが出来るのは、満月前後から次第に欠けはじめ、旧暦の27日から28日までです。
一方満月以前の月は、月の入りを見ることが出来ても、太陽の光に邪魔されて、月の出を見ることが出来ません。





十日の月の入るまで二十日の月の出るまで



十日の月は明け方近くに西に入るし、二十日の月は夜半にならないと東から昇ってこないことから、「待たされる」ことのたとえです。