月は地球の周りを公転しているため、地球と月の位置関係が変化するので、太陽に照らされた部分が変わり、地球からみた月はドラマチックに満ち欠けを繰り返します。




朔(新月)から三日月、上弦(半月)と膨らみ、望(満月)を迎え、以降次第に欠けはじめ、下弦(半月)となり、更に欠けていき再び(朔)新月となる。


この新月から次の新月までの満ち欠けの周期を朔望月と呼び、その周期はおよそ29.53日です。この朔望月が太陰太陽暦(旧暦)における一ヶ月の基本となっています。一日に0.53日という端数を付ける事が出来ないので、太陰太陽暦は小の月(29日の月)と大の月(30日の月)とで成り立っています。




新月新月
太陽・月・地球の順に列び月と太陽が同じ方向にいて地球の自転に合わせて昇り、そして沈みます。月が昇っている時間帯は、地球では昼間にあたり、月は太陽の光の影の部分しか見せていないので、月を見ることは出来ません。
この新月の時、太陽・月・地球が一直線に列ぶと、地球上に月の影が落ち、影が落ちた地域では太陽が月に隠れて日食となります。



満月満月
太陽・地球・月の順に列び、月は太陽の反対方向にいるので、太陽が沈むとほぼ同時に東から昇り、太陽光を受けた月は夜の間中、地球から見ると真ん丸く見えます。
この満月の時、太陽・地球・月が一直線に列び地球の本影に月がかかった時に月食となります。月食は月が見えている地域ならどこでも同じ欠け方をします。




同様に上弦の月は地球からみると、右側半分が太陽に照らされ半月となり、太陽が沈むお昼頃南の空に浮かんで昇りはじめます。

下弦の月は左側半分が照らされて半月となり、真夜中に昇りやがて太陽の明るさで見えにくくなります。






月と地球・太陽の位置関係
jamcrackerさんのブログ May the Force be with you!!-i.jpg
内側の月が太陽に照らされた部分を示し、外側の月が地球からみた(いわゆる見かけの月の満ち欠け)を表しています。※地球の自転は反時計回り。