モンテカルロ市街地コースは1周が3.340㎞、78周=260.520㎞で行われます。
通常のF1はレース距離が300㎞を超えることと定義されていますが、モナコだけは例外となっています。
これは、F1スポーティングレギュレーション第5条3に記載されています。
2時間の時間制限は共通です。
またモナコGPには、表彰式典礼に関する規定に例外規定があります。
通常では 、優勝ドライバー賞典の授与は州知事、あるいは主催国の首相もしくはFIA会長となっています。
モナコではモナコ公国の大公により授与されます。

モンテカルロ市街地コースでは、現地時間の午後2時から、ドライコンディション(気温22℃、路面温度38℃前後)で決勝が行われました。
前日のフリー走行3回目でクラッシュしたマシンの修復が間に合わず、予選には出走できなかった、フェラーリのF.アロンソは、ピットレーンからスタートすることになりました。
ポール・ポジションからスタートしたM.ウェバーが盤石の走りで前戦スペインに続く2戦連続のポール・トゥ・ウィンで今季2勝目(自身4勝目)をあげた。タイムは1h50'355"。
チームメイトのS.ベッテルも2位に入り、マレーシアGP以来の1ー2フィニッシュを決めました。
ドライバーズ選手権では、ウェバーとベッテルが78ポイントで並び、コンストラクターズではレッドブルがトップに浮上しました。
3位は前日の予選でフロントロウを獲得し、オーストラリアGP以来の表彰台となった、ルノーのクビサ選手。
最終ラップのゴール直前、5周前から出ていた4回目のSCがピットへ。その瞬間、6位を走るアロンソをシューマッハが抜き去った。シューマッハ6位、アロンソ7位でチェッカーを受けた。
セーフティカー(SC)導入中にレースが終了する場合、SCはフィニッシュラインを通過せずにピットレーンへ入り、競技車両は順位を守ってゴールしなければならない。
というルールがあり、SCがピットへ入ったからといって、レースが再開された訳ではありません。
審議の結果、シューマッハに20秒加算のペナルティが科せられて、アロンソは6位に繰り上がり、シューマッハは12位に脱落しました。
※(メルセデス)チームが抗議を出しているので、結果は暫定扱いとなっています。
メルセデスは18日、モナコGPでシューマッハに科せられた20秒加算ペナルティについて、控訴を行わないことを発表しました。しかし、最後にSC先導によるフィニッシュではなく、最終ラップにコースがクリアになったという主張は崩していません。


1位 M.ウェバー
(レッドブル)
2位 S.フェッテル
(レッドブル)
3位 R.クビツァ
(ルノー)
4位 F.マッサ
(フェラーリ)
5位 L.ハミルトン
(マクラーレン)
6位 F.アロンソ
(フェラーリ)
7位 N.ロズベルグ
(メルセデス)
8位 A.スーティル
(フォースインディア)
9位 V.リウッツィ
(フォースインディア)
10位 S.ブエミ
(トロロッソ)
12位 M.シューマッハ
(メルセデス)