高田崇史 「QED 恵比寿の漂流」(講談社文庫)

 

隣国と最も近く、古の時代から交流が盛んだった、「神々が坐す島・対馬」で、次々と首が刈り取られた地元民が無惨な姿で漂着する事件が起きたッアセアセ

そして遂には島外の人間までが巻き込まれ、今際に遺された「さいきょう くきょう」の言葉の意味とは??

漢方薬剤師ながら、古代史に精通した博覧強記の桑原崇・通称「タタル」と、長い付き合いの恋人()の棚旗奈々が、《またしても》巻き込まれる連続殺人と、島に伝わる奇妙な祭りと、そして哀しい闇を背負った恵比寿の正体を解き明かす、氏の代表作のシリーズ

 

 

も~何度も高田のはココでUpしてきているので詳細は省くが、薬剤師なのに専門は日本古代史で、ついでに出くわした忌まわしき殺人事件をササっと解決していく素人名探偵の桑原崇と、大学時代からの付き合いで今はチャンとした恋人(でイイのかビミョ~な感じ)の棚旗奈々のコンビが、現実に目の前で発生した事件と、その地に秘められ封じられた歴史の闇と謎を解き明かしていくシリーズで、今作が通算24作目となる(外伝やAnotherは含まず)

で今回の舞台は福岡・北九州から始まるのだが、その地で例によって神社仏閣巡りをしている最中に対馬が気に掛かり、二人は対馬へ向かうコトになるのだが、コレまた例によってかの地では禁忌怪奇な連続殺人が発生していて・・・

その中でも「歴史のテーマ」として今作で扱っているのが『恵比須様』である

竿を抱き鯛を抱えた姿で、「商売繫盛」の象徴的な存在である

特に関西圏では「戎」の文字で書かれ、様々な風習が今も盛んに残っているのを映像などで目にしたりしている 「笹持ってこいッ」などが印象的だったりする

が、コレはソチラ方面での風習と言う感じで、中部や関東方面では余り殆どなかったりするのだがその辺りについても、作中でタタルが詳しく説明解明してくれている

また「恵比寿」とははてなマークと言う謎や、ソノ背後に隠された秘められた封じられた哀しい歴史と運命についても語られている

まぁ~ソレがこのシリーズの肝であって、作中で起きる陰惨な連続殺人については、その土地土地での風習伝承口伝などの因縁によるモノであって、タタルがあっさりと看破してしまう

事件の方もストーリーの柱である筈なのに、シリーズが進んでいく度に、ドンドンと「添え物」的な扱いとなっていくのは、果たしてど~なんでしょうかネニヤリ

また朴念仁のタタルと、何気ない一言が秘められた歴史の謎の解決の「キラキラ」となる「事件に呼ばれている薬剤師」コト奈々とのハート模様も、そろそろもっと発展させてもE~んじゃないか!? などと、思わされてかなりの年月が経過しているのだが・・・うさぎのぬいぐるみ

高田さん も~ハッキリキッチリ決着させてくださいよぉ~

モチロン、ハッピーな形でネ お願いしますお願い

 

 

「QED ~ventus~ 鎌倉の闇」(講談社文庫)

 

風も麗しい初夏の鎌倉を、快く散歩する奈々と沙織の棚旗姉妹だが、ソコには漢方薬剤師ながら専門家も顔前の古代史研究家の桑原崇・通称タタルも同行していた

鎌倉に初めての武家政権を誕生させた源頼朝を始めとする、三代の謎が隠されていたびっくりマーク

銭洗弁天・惨劇の地である鶴岡八幡宮・御霊神社・・・散策の愉しみながらも秘められた歴史の闇をタタルが明快に解き解説をする

一方で、密室で発生した社長失踪事件も「ついで」とばかりに、名探偵でもあるタタルが解決してみせる、人気快調なシリーズの8作目ベル

 

’04にノヴェルスとして刊行された後、↑の文庫化が’07の作品で、書いた様にシリーズも8作目となるが、今作からタイトルに「~ventus~」が入っている

ラテン語で「風」を意味するのだが・・・まぁ~ハッキリ言って過去作との明確な違いはなかったりして、「複雑怪奇な事件」と「闇に埋もれ隠された歴史の謎」の2つを平行して解き明かしていく・という進行に変わりはないし、ナンなら「事件」の方はあっさりと解決されるのだが、裏では歴史的な因習などが関わっているので、ソレらの知識や意識がないと絶対に解決は無理で、幾ら地元民である刑事達が捜査をしようとも無駄であり・・・

なのでナンら関係のない部外者のタタルが、あっさりと解決してしまうのを「此の世のモノではない様に」当事者たちが呆然として呆気に取られてしまう様が、ナンとも痛快であったりする

で、↑でも書いたし何度もUpするたびに書いているが、あくまでメインは「訪れた地に秘められた封じられた歴史の闇と謎」であり、殺人事件は「+@」的でしかないのである

歴史が好きな者にとっては、ソコが堪らなく面白く興味深いんですよネお願い

ましてや舞台が自分が住んでいる地域だったりすると尚更で、今回は鎌倉なのだが、源氏もテーマなので、とすると伊豆も非常に関わりが深いのでソコら辺りも触れられているので今作は更に面白く読み進められた1作であった

なのでいつか、コレを読んでくれている方々の「モロ地元でい歴史的背景がある因習の地ゲッソリ」が舞台となるかもしれないですナニヤリ