「船の旅リポート」(35)その1 | JBジャムのダンスブログ

JBジャムのダンスブログ

社交ダンス好きのオジイのブログ。練習風景を紹介しています。
良かったら感想を書いてください。
お散歩にもはまっています。でもなかなか出掛けることができません。

3月9日、帰り道、この時期に、雪。


ジャムのブログ


チャックからメール。

今回ほどチャックのメールを待ったことはなかった。


「船の旅リポート」(35) From Chuck




3月6日(土) 晴



 昨夜は、何かお土産品でも買おうと思い、夕食後にホテルからアルマス広場までゆっくり歩いてみたが、もうお土産売りの人たちは家に帰ってしまっていて殆どいなかった。ペルーのお土産品と言えばアルパカの毛織物なのだろうが、編み物や織物製品は柄がアンデス風で日本の季節に合うのかどうか判らないので、なかなか買いにくい。自分用に気に入ったものを買うならいざ知らず、誰かへのお土産と思っても、差し上げる誰かが本当に気に入ってもらえるかどうか。やはり実際にこちらに来て自分で買うのがベストだ。



 さて、今朝は7時20分発のLAN航空でいよいよ高地クスコを後にして、低地リマへ下りる日だ。4時半には起床して、最後のパッキングを行い、5時半から朝食を摂って、6時にはホテルをチェックアウトしてバスでクスコ国際空港へ向かった。空港は、市内から非常に近くて、国内便の出発1時間前のチェックインに十分間に合った。ここからは低地のリマに下りるので、気が楽だ。これで、高山病の恐怖から逃れられるかと思うと嬉しくなる。出発時間を待っていると、今朝カヤオに入港して朝一番の飛行機でクスコ観光に向かってきたピースボートの連中とガラスの壁越しに出会った。O氏がすれちがったのでガラスの壁をドンドン叩いて彼の注意をこちらに向けさせようとしたが、よもや僕たちがそこにいることを予想していないO氏はこちらを見ようともせず行ってしまった。彼が乗ってきた同じ飛行機で僕たちはリマへ向かうのだ。O氏たちは、1泊2日か2泊3日でクスコ、チチカカ湖などを観光して3月7日か8日の帰船リミットまでに戻ってくる旅程のようだ。彼らが高山病にならないことを祈るばかりだ。何しろ彼らは今朝早く3時か4時頃に本船を出発して、海抜0mからいきなり2時間弱の飛行で3,400mのクスコへ上がってきているので、身体が高地順応していない。そこで急いで歩いたり、大声で叫んだりすれば、高山病になるは火を見るより明らかだからだ。



 今回、僕は高山病にならずに済んでラッキーだった。高山病予防薬を飲んだり、ゆっくり歩いたり、酒を飲まなかったり、風呂に入らずシャワーだけにしたり、ともかく出来る限りの高山病対策を取った。入院を余儀なくされた2名の女性メンバーは残念だったろうが、何か対策に手抜かりがあったのだろう。老若男女に一切関係なく、高山病にかかる人はかかるそうだが、やはりそれなりの予防対策は必要だと思った。



 さて、飛行機は定刻にクスコを離陸した。僕の席は23Aで機体左側の窓側。密かに最後のアンデス山脈の展望を期待したが、眼下は分厚い雲に覆われていて何も見えなかった。飲み物が配られると、早速セレベッサ(スペイン語でビールのこと)を注文して、朝から一杯飲んだ。美味かった。まったく久し振りのビールだ。五臓六腑にしみわたる気がした程だ。僕がセレベッサと大声で注文したので、僕より後ろの席の連中は次々とビールを注文していた。



 リマには9時前に到着した。空気が濃い。息が楽だ。頭痛も無い。バンザーイ、とうとう無事に下界に降りて来た。もう高山病にはならないゾと言う安心感100%だ。



 リマ空港からは半日観光ということで、バスに乗って午前中3時間で恋人公園(パルケ・デ・アモール)とか所謂新市街を見て、念願の日本食レストラン「Toshiro’s」に入った。高山病で離脱していた女性と1組のご夫婦も退院できて、このレストランで僕たちにジョインして、元の31名プラス添乗員2名の出発の時の人数に戻って、めでたし、めでたしとなった。さらに、なんと今日の昼食はお昼時間に「刺身定食」だった。早速、ビールを注文。今回はジャパン・グレースが1本は負担してくれたので、他の日頃はビールを飲まない人たちもビールを注文して、自分たちはお茶(日本茶)を飲んで、そのビールを回してくれたので、結果的に僕は3本飲むことができた。今日は朝から飛行機の中の分を入れて4本飲んだことになった。お刺身も美味しかったが、ビールを回してくれたJ子さんにマグロの切り身を2切れ進呈した。久し振りに日本食を食べる時は、あまり凝ったものではなく、刺身定食とか焼き魚定食などのあっさりしたものが良い。



 昼食後、今回のオーバーランドツアーはこうして3時前に懐かしの本船に戻ってきた。思えば、長い10日間だった。日本の読者の皆様にはご心配をおかけしたが、12時間の差で、間一髪チリ大地震(マグニチュード8.8だったと)に遭遇せず、一応予定通りの日程をこなして帰船できた。僕は頭痛がすることもあったが大事にはいたらず、怪我もせず、楽しかった思い出だけを持って帰ってくることができた。



 本船に戻ってぐちゃぐちゃのスーツケースの中身を少し整理して、ジーンズなどを袋に詰めて船内のランドリーに出した。少し昼寝もした。5時前に起きて、途中のスーパーマーケットで買ってきた缶ビールを冷やしておいた。そこへ、同室のT2氏がナスカラインの観光旅行から帰ってきて、そこで無事生還を祝って2人で2缶ずつビールを飲んだ。その後、夕食は親子丼だったので一気に日本に戻った気がした。



 同室のT氏は今朝から2泊3日のクスコ・チチカカ湖の観光ツアーに行っていて、8日に帰船するとのこと。T2氏も明日は、本船でゆっくりするとのことだった。僕は、明日は、特に予定を入れていなかったので、J子さんやYさんたちとタクシーをチャーターしてリマ市内の観光をすることにした。今夜は、自分のベッドでゆっくりと寝ることにしよう。


3月7日(日) 晴



 6時過ぎに起きて、6時半からのラジオ体操に出かけたが、寄港停泊中はラジオ体操はお休みとのことだったので、1人で真向法の練習をした。10日間も運動らしい運動はしなかった(出来なかった)ので、腰が固くなっているかとおもったが、そうでもなかった。



 今日は、昨日の約束通り、タクシーでのリマ観光を予定していたので8時半に舷門にいってみると、参加者が増えて10名になっていたので、小型バスにすることにした。交渉の結果、9時から5時まで8時間、1人20ドル即ち合計200ドルで市内観光をすることになった。運転手のクラウディオ(男性)が英語を話せたので、僕とJ子さんが通訳をすることになり、僕は助手席に座って、終日通訳をしながらツアーコンダクターの仕事をした。車は韓国のヒュンダイ(現代)製で、車内は3人3列プラス助手席の僕で10名でぴったりだった。街には、日本製と韓国製の車が沢山走っていた。昨日、半日観光で少し市内を観ていたが、こうして自由行動で動き回るのも楽しいし、第一安あがりだ。



 最初に旧市街のアルマス広場、サンフランシスコ教会や目抜き通りのショッピング街を歩いて観てまわった。今日は、日曜日でかつ10時過ぎとあって、お店はまだ開いておらず通りは閑散としていた。やたらに靴屋が多かった。それから、運転手のクラウディオも入れて皆で専用バスに乗り換えてサン・クリストバルの丘へ登った。途中、貧民街を抜ける際には、全員バスの窓を閉めさせられた。手を突っ込まれてカメラなどを取られることがあるからだそうだ。頂上にはリオデジャネイロのコルコバードの丘のようにキリスト像ではなく、大きな十字架が建てられていた。そこからのリマ市内の眺望は素晴らしく、街が東西南北に広がっている様子が良く見えた。クラウディオは、そこから本船オセアニックの船首が見えると言うが、僕には靄やスモッグのせいで見えなかった。大リマ圏で、人口8百万だそうだ。



 そこから下山して、大統領官邸の衛兵の交代式を少しみることができた。ただし、今日は空軍の番とのことで、グレーかブルーの制服ばかりで、陸軍のような赤い制服ではなく地味な交代式だった。その後、クラウディオがいろいろな場所に連れて行ってくれたが、教会などはあまり興味も無かった。皆が昼食には日本食が食べたいと言うので、昨日行った“Toshiro’s”へ行ったが、今日はお休みだった。クラウディオにどこか日本食レストランを探せと言ったら、知っているところがあると言う。行ってみると、“Hanzo”と言う日本食レストランだった。日本語は話す店員がいない程度の日本食レストランだったが、皆で寿司盛り合わせ(1人40ソレス約15ドル)を頼んで、美味い、美味い、久し振りの寿司だと言いながら食べた。ビールも入れて1人17ドルで済んだ。その後は、皆さんお待ちかねのスーパーマーケットでのお買い物の時間だ。皆さん主として食品売り場で果物や、酒類を購入した。僕も昨日に続いてこれからの長い航海に備えて、缶ビールを1ダース買った。ここでは、全てペルー通貨ソレスの価格表示だが、レジではそれをUSドルに換算して支払うこともできた。現在、1ドルが2.8ソレス程度だ。缶ビール1ダース12本で約10ドル(約900円)だから、日本の第三のビールよりも安い。



 5時前に本船に戻ってきた。前の日に買って今朝から冷やしておいた缶ビールをT2氏と飲んで、夕食の親子丼を食べた。その後、久し振りに船内テレビで藤田まことの「中村主水捕り物帳」第4話を観た。観終わって、一寸一杯やるかということになって、「波へい」に行くと、何と広島の西条の「賀茂鶴」があるではないか!ぼくが卒業した賀茂高校がある町の銘酒だ。2人で2合ずつ飲んだ。急に日本になったみたいだ。T2氏は明日はリマ市内観光が予定されているとのことだったので、11時過ぎには切り上げて船室に戻り歯を磨いてベッドに入った。明日は、僕は一日船内にいて、スーツケースの整理、洗濯、ウォーキングなどをすることにする。