「船の旅リポート」(5) | JBジャムのダンスブログ

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松の内も開け、連休。11(月)は成人の日ですね。

チャックからのリポートが届いているので掲載します。


船「船の旅リポート」 (5)

                       

 1月3日(日)本船は定刻通り午前7時に、マニラ南港・13番埠頭に着岸した。11階のデッキから見下ろすと、埠頭には既にテント張りの土産物を売る店が出ており、我々の到着を今や遅しと待っているのがよく判る。船客には上陸許可証が配布されて、早い出発組は8時15分には、下船して出発して行った。自分も舷門で船客カードを機器に通して下船し、フィリピンの現地通貨への交換をしようと列に並んだが、数名先で現地通貨が足りなくなったとかで交換出来なかった。今日の交換レートは、1USドルが45ペソ、日本の千円が48ペソとのこと。自分は20USドルを交換しようとしたので900ペソになる筈だった。まあ、ざっくり言って、1ペソが2円と言ったところだ。その国の物価が高いか安いかは、大体マグドナルドのハンバーガーの値段で比較すれば良いと言われているが、自分の場合は、その国の缶ビールの値段で比較することにしている。フィリピンには、サン・ミゲールと言う有名なビールがある。これが、いくらしているか。それによって現地通貨への交換額を決める必要がある。結局、夜同室のT2氏が自由行動をしていたのでサン・ミゲールの350ml缶の購入を依頼しておいたところ、スーパーマーケットで38ペソで買えたとのこと。1缶80円以下だ。物価か税金か判らないが、日本よりは安そうだ。仔細に缶を点検したが、きちんとしたビールで、第三のビールなどという紛い物ではなかった。



 今日の自分の選んだ寄港地プログラムは、「タガイタイ火山湖観光」と言うプログラムで、マニラから南東へ100kmほど行ったところにあるカルデラ湖の観光である。タガイタイとは、タガログ語で「馬鹿な親爺」と言う意味だそうだ。港から観光バスで高速道路を使って約2時間。日本では三が日の最終日で、どこも混んでいそうだが、当地は日曜日と重なっているせいか、正月という雰囲気はなく、普通の日曜日のようだし、気温も30℃近くあり、蒸し暑く、自分達も今が日本では正月で寒いのだということを忘れてしまう。先日来、本船内では日本人男性とフィリピン女性との間に出来た混血児(所謂ハーフ)達の問題を援助するNGOからの水先案内人による講義などが開催されていたが、この地で第2次世界大戦が戦われ、外国人同士の戦争に多くのフィリピン人が犠牲になったかと思うと心が痛む。このバスに同乗した現地ガイドは日本人男性でフィリピン女性と結婚して30数年をマニラで過ごしているSさんという方だった。日本人であるだけに、日本人としてフィリピン社会に接して感じる諸々のことをバスの中で話してくれた。彼の説明にはフィリピン人やフィリピン社会に対する日本人としての優越感(のような感情)と自分達日本からきた日本人観光客に対する劣等感とも屈辱感とも言えるような微妙な感情が入り混じっているのを感じざるを得なかった。



 「タガイタイ火山湖(タアル湖)」は、火山によって海の一部が堰き止められて湖になりそこへ周囲の外輪山から雨水が流れ込んで汽水域化したそうだ。自分達は、外輪山の上に建てられたホテルの展望台からこの火山湖を見下ろす形になる。湖は500m以上下がった所に位置しており、中央部分に再度の火山爆発によって出来たと思われる島があり、その島の中央にも内部が吹き飛んだあとに雨水が溜まった火口湖がある由。今回は湖面までは行かず、展望台からのみの観光となったが天候が思わしくなく海までは見えない上に、湖面も靄か霞がかかったような状態で見晴らしは良くなかった。ここは海抜700m以上の山の上で比較的涼しく、マニラ市内から近いので格好の避暑地でもあるらしく、お金持ちはこの地に別荘を構えているとのことであった。このホテルでビュッフェ・スタイルの昼食を摂った。サン・ミゲールの小瓶を3USドルで売っていた。これは高すぎる。ホテルのレストランのせいもあるが、旅行者価格だ。ただ昼食中に、ホテルのアトラクションで山岳民族による民族舞踏が披露されていた。このホテルで、たまたまフィリピン人の結婚披露宴があり、新婦がとても美人だったので写真を撮らせてもらった。



 帰路は、道端に軒を連ねて開店している果物屋に立ち寄りローカル・フルーツの試食を行った。ジャック・フルーツ、マンゴスチン、パイナップル、西瓜、その他名前を聞いてもすぐ忘れてしまうような果物が売られていた。食べたものの種を少し持ち帰ったので帰国したら播いてみようと思う。もしかしたらアボガドのように芽が出るかも知れない。これは、面白い経験だった。その後は、道もすいていてマニラ市内には、予定時刻より1時間以上早く帰着。例によってお土産品の民芸品店に立ち寄らされた。民芸品ということですべてフィリピン産。木工品、貝細工、バナナや棕櫚で編んだ繊維製品などを売っていた。1ペソを2円換算で計算すると、お値打ち品と思われるものもあったが、旅は始まったばかりでまだまだ先が長いので何も買わなかった。この店ではUSドルや日本円、クレディット・カードでの支払いもOKだった。



 本船に戻って、夕食後、マニラ在住の日比混血児童の劇団「あけぼの」による公演があった。「The Cranedog」という劇は、文字通り鶴(日本人男性)と犬(フィリピン女性)との間に生まれた混血児の心の葛藤を描いた劇で、日本にいる鶴の父親が、主人公のCranedogに空の飛び方を教えることによって、次第に実力を蓄えて自分自身のアイデンティティを確立して行くという筋書きだった。この子供たちは、本船が出港する午後9時まで桟橋にいて、我々を見送ってくれた。デッキから自分が投げたテープを一人の男の子が拾ってくれて、船尾のとも綱が解かれて本船がゆっくりと岸壁を離れるまで握っていてくれた。暗くて顔などは判らなかったが、思わずしっかり生きて行けよと心の中で励ます気持ちになり、少し感傷的になってしまった。



 ところで、今朝は下船前に航海記の(3)と(4)をOCNメールに添付して送信した。自分のメール・アドレスを開くと、山のように「迷惑メール」が入っていた。これを全部削除するのも結構時間がかかり大変だ。丁度良い機会なので、本船のメール・システムを説明しておくと、無線ランもできる設備になっている。自分のパソコンも無線ランの装置がついているのだが、なかなかうまく繋がらない。それで、自分のパソコンのワードで作った航海記をUSBメモリに落とし、それを本船の備え付けのPCを使って呼び出して添付して送っている。昨日は衛星回線の調子が悪く、どうしてもインターネットに繋がらず送れなかった。現在までに2回送ったが、1回に大体15分から20分かかる。利用するにはカードが必要で100分4,200円で販売されているので、1分あたり42円だ。まあ国際電話をかけたりFaxを送ったりするよりは安上がりだ。今後とも、航海記の2~3回分を一度に送る程度のペースで繋ぐつもりだ。オーバーランド旅行で、本船を下船中は送れないので、読者の皆さんは心配しないでほしい。そのうち、まとめて送ります。


From チャック


リポートを送るのにも大変なのですね。リポートを求めてしまってごめんなさい。無理のないところでお願いします。

でも、このブログをチャックにも読んでもらえているのかな。