jamjamホリデー マチネとソアレの間に ライブ配信

先週放送の「夜のタンゴ散歩 ゴールデンなウィークでしたか」アーカイブでも聴けるので是非聴いてください。

そして明日は、「10年目のさようなら episode2」をお送りします。

10年目のさようなら episode1

こちらも聴いてみてください。少しせつない物語でございます。

劇団ジャムジャムプレイヤーズは切ないコメディ、略してセツコメと銘打ってお届けしていました。笑えるけど少し泣ける。泣きながら笑っているみたいなドラマを志していました。

「あの海の向こうから」

と言う作品では、私は出演していなかったので、舞台が終わった後に出口のところで送り出していたのですが、目を真っ赤にしたお客様の胸元がぬれているのを観て、ああ、やって良かったなと思った事を思い出します。

ただ泣き笑いというのも心を動かす事の一つであり、すべてではない事に最近気がつきました。

作品を観ると言うことは、少なからず心を動かされたいと思うものです。
当たり前ですが

先日ドラマを見ました。

THE UNDERGROUND RAILROAD

アメリカドラマでした
すごかった。
南北戦争前のアメリカ。というともう、黒人差別の世界です。
詳しくはネタバレになるので話しませんが、こんな作品を作れるアメリカには、本当にかなわない感じがする。
黒人の俳優さんももちろんだが、あの時代の白人の役者さんが、本当にすごい。
そしてそれに取り組める、アメリカの役者がすごい。
かなわない。
自分たちの犯したこと、罪、失敗もすべてまとめて受け止める。
事実として受け止める。
そのことをわびるとか、二度と同じ過ちを繰り返しませんとか、そういうメッセージはない。今に通じる人間を描いている。
それも、巧みに隠している。感じて欲しいのだ。
それぞれが感じて欲しい。
作品の正解なんて、観た人達の数だけあるはずなのだ。
そういう作品を作りたいけど、わかってもらえないかもしれない。
この作品をみて心が動き、のこり、反芻している。
監督はバリー・ジェンキンス。映画ムーンライトを撮った監督だ
ものすごく優しく美しい映像の中に、あまりにも残酷な人間の罪。

心がえぐられてしまいました。
私たちも戦争をした。
罪もきっと犯している。
それを真っ正面から描ける世界になれたらなと、そっと思っている。