「正しいか、正しくないかだけは自分が決める」
最近拾った言葉
批判されて怒られたり、評価されたりの日々ですがね、すべて最後は自分が決める。
まず基本、自分がやってることはすべて正しいのですがね。
後悔も反省もあるけど、そのときの自分は正しい。
遅ればせながら、先日ソロモンの偽証という本を読みましてね。
ハードカバーで全2000ページ越え。
常に何かしらの本を読んで過ごして来ていますが、こんなに夢中になって読んだのは久しぶり。
なんだか学生時代を思い出した。
無駄にスマホを見る時間とか、すべての空いた時間を読書に費やして過ごす時間って、本の良さに初めて出会った学生時代以来の満足感を与えてくれました。
宮部みゆきさんに感謝感激です。
構想15年、連載9年って言葉が刺さりました。
ここに刺さるのは、私が大人になった証拠でしょう。
そんな宝石みたいな本を目撃しない訳にはいかない。
もしも作品が駄目な時に怖いので図書館で一旦借りて読み始めて、すぐに購入。
構想15年ですよ。一流の作家が。
生まれた子供が中学生。
小説と言う芸術の特性かも知れないけど、15年作品の完成にかかるものなんて、そのほかにはないではないか。
こんな私でも、「いの奥山今日越えて」という作品は、実は構想5年くらいかかっているのですよ、確か、はい。
戯曲ですけど、はい。
思いついてから、ずっと寝かしている作品っていうのは、とんでもない爆発力を持っているものなんですな。
実感として知っていたので、これはこれはとひもといて見たら、まあ、すごい。
あっという間に、2000ページを読了した。
謎解きとか先が読めるとか伏線がどうとか、そんなゲームみたいな浅はかな価値ではない作品でした。
誰もが過ごしたことがある、あの、青春。
その醜さ、美しさにあふれた作品でした。
中学2年生くらいの頃に感じたこと、出会った感情や記憶っていつまでも残っているものですな。この歳になってわかる。

映画はまだ見てないけど、観なくてもどっちでもいいかな。
宮部みゆきさんとの時間がとても素敵だったから。

大人になっても、素直に涙のデトックスができた僕は、まだまだ、青春が燃えているのかも知れません。

正しいか正しくないかだけは自分が決める