電車から急いで降りようとした恰幅の良い紳士がドアに挟まれ、開き、リトライを繰り返していました。
それはまるでエレベーターのドアに何度も挟まれるラガー刑事の殉職シーンのようでした。
そんな事はどうでも良くて。

辿り着いたスタジオは「1番広い部屋が1時間」しか空いていないとのこと。
僕はポツンと独りぼっち。
さみしさを蹴散らすようにシャウトした。
そうだ!叫べ!吠えろ!唸れ!ジャンボリー!
ロックだっ!ロックするんだー!

スタジオの人が入ってきた。
「時間です」
「はい、すみません」
うっかり「お時間終了を知らせるランプ」にも気付かなかった。
アウトオブサイトって感じかな。
以後、気をつけます。